• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

メンターの劣化コピーになるより、「ンガハーヘヨ」と誰かを慰めたい。

  • 津村 記久子

バックナンバー

2010年6月7日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ここ五年ぐらいの間、尊敬する人はシュヴァイツァーだと答えていた。功績がすばらしいという理由もあるのだが、もっとも大きな理由は、三十歳にしてオルガン演奏家から医学を志したという身の振り方が、なんというか、「柔軟な人生」のようなものを象徴しているように思えたからだ。

 人生の舵取りだけではなく、ここと思えばアフリカにでも行く身体的なフットワークも軽い。見習いたいものである。

* * *

 個人的な性癖なのだが、わたしは、これと思った人のことはあまり必要以上に情報を入れないようにしている。ある入り口から入って「おお」と思ったという第一印象を変に大事にしているのかもしれない。いろいろ知って幻滅することもあるし、それは辛いので、どちらかというとあほ面で「なんかようわからんけどすごいなー」と言い続けていたいほうだ。

 シュヴァイツァーもそういう人だった。『二十世紀の百人』というテレビ番組で観た以上のことは知ろうとせず、しかし見習いたいものだとつねづね思っていた。

 それがである。ちょっとマザー・テレサについての調べものをしていて、ウィキペディアのページを見ちゃったのである。おまえウィキペディアも見ていないのに尊敬ておまえ、とおっしゃる向きもあるかもしれないが、とにかくわたしは、シュヴァイツァーについて特に知りたくない情報まで仕入れてしまったのだった。

 情報は衝撃的であった。「彼は生まれつき非常に頑健であまり疲れない身体を持っていた」。がーんである。いや本当に。「柔軟な人生」の根拠が「頑健な体」。いやそれだけでもないだろうし柔軟な発想などもあっただろうけれども、特筆すべき頑健な体なのか。

 ある意味、生まれつきIQが高いとか生まれつきルックスがいいとか以上に、突き放されたような気がした。生物の種類が違うのだよと宣告されたような感じだ。ゾウとハエのように。

画像のクリックで拡大表示

コメント4

「藁でもよろしいですか?」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長