• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

初戦を勝利に導いた岡田ジャパンの緻密な戦術

明確な意思の徹底がカメルーンを打ち破った

  • 森本 美行

バックナンバー

2010年6月18日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 アフリカの強豪、カメルーン代表に1-0──。

 6月11日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。14日に行われた日本代表の1次リーグ初戦。岡田ジャパンは難敵を相手に見事な勝利を収めた。

 大会の直前には、代表選手を選出した後の強化試合で3連敗し、不安が広がっていた。それだけに、サポーターたちの喜びはひとしおだっただろう。

 強化試合の最後の一番、カメルーン代表を想定して臨んだコートジボワール代表戦では0-2と完敗していた。その日本代表が初戦をものにすることができたのはなぜだったのだろうか。

 その理由について私は、3つの強化試合、特にコートジボワール戦の結果を踏まえて、岡田武史監督がカメルーン戦の戦い方を練り直したことにあったと考える。

 では、カメルーン戦で岡田ジャパンはどのような戦術を実行したのか。今回も、データの分析を通して読み解いてみよう。

得意なオーバーラップを自重して守備のバランスを意識

 まずは、守備から見ていく。カメルーン戦とこれまでの日本代表の試合をあるデータで比較すると、明らかな違いがある。

 下の表をご覧いただきたい。

ボールを奪った位置の割合
縦3分割 カメルーン戦 コートジボワール戦 岡田JAPAN平均
(カメルーン戦除く)
アタックエリア 1.4% 8.8% 6.7%
ミドルエリア 30.6% 52.9% 45.5%
ディフェンス
エリア
68.1% 38.2% 47.7%

 これは、フィールドを縦方向に3つのエリアに分割して、どこのエリアで相手のボールを奪っているかを分析したものだ。

 今回のカメルーン戦を除く試合の平均値を見ると、フィールドの真ん中の「ミドルエリア」と、ゴール前からミドルエリアまでの「ディフェンスエリア」での割合は、それぞれ45.5%、47.7%と拮抗している。

 それがコートジボワール戦では、ミドルエリアの割合(52.9%)がディフェンスエリア(38.2%)を14.7ポイントも上回った。これは、高い位置でプレスをかけて相手のボールを奪いに行っていたことを意味する。

 一方、カメルーン戦では、これらの数字が逆転した。ミドルエリアでボールを奪う割合(30.6%)は、ディフェンスエリアで奪う割合(68.1%)を37.5ポイントも下回ったのである。

 コートジボワール戦では、相手からボールを奪った位置の平均は、自陣ゴールラインから39.3mの地点。これがカメルーン戦では前半が同34.4m。後半は25.4mとさらに自陣ゴールに近くなっている。

 つまり、最終的に相手からボールを奪う位置が、カメルーン戦ではコートジボワール戦よりも大きく下がっていたわけだ。

コメント23

「森本美行のスポーツ解剖学 データでひもとく試合の“真実”」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本当の問題は労務費ではありません。 熟練技能を持つ職人さんが 少なくなっていることです。

押味 至一 鹿島社長