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初戦を勝利に導いた岡田ジャパンの緻密な戦術

明確な意思の徹底がカメルーンを打ち破った

  • 森本 美行

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2010年6月18日(金)

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 アフリカの強豪、カメルーン代表に1-0──。

 6月11日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。14日に行われた日本代表の1次リーグ初戦。岡田ジャパンは難敵を相手に見事な勝利を収めた。

 大会の直前には、代表選手を選出した後の強化試合で3連敗し、不安が広がっていた。それだけに、サポーターたちの喜びはひとしおだっただろう。

 強化試合の最後の一番、カメルーン代表を想定して臨んだコートジボワール代表戦では0-2と完敗していた。その日本代表が初戦をものにすることができたのはなぜだったのだろうか。

 その理由について私は、3つの強化試合、特にコートジボワール戦の結果を踏まえて、岡田武史監督がカメルーン戦の戦い方を練り直したことにあったと考える。

 では、カメルーン戦で岡田ジャパンはどのような戦術を実行したのか。今回も、データの分析を通して読み解いてみよう。

得意なオーバーラップを自重して守備のバランスを意識

 まずは、守備から見ていく。カメルーン戦とこれまでの日本代表の試合をあるデータで比較すると、明らかな違いがある。

 下の表をご覧いただきたい。

ボールを奪った位置の割合
縦3分割 カメルーン戦 コートジボワール戦 岡田JAPAN平均
(カメルーン戦除く)
アタックエリア 1.4% 8.8% 6.7%
ミドルエリア 30.6% 52.9% 45.5%
ディフェンス
エリア
68.1% 38.2% 47.7%

 これは、フィールドを縦方向に3つのエリアに分割して、どこのエリアで相手のボールを奪っているかを分析したものだ。

 今回のカメルーン戦を除く試合の平均値を見ると、フィールドの真ん中の「ミドルエリア」と、ゴール前からミドルエリアまでの「ディフェンスエリア」での割合は、それぞれ45.5%、47.7%と拮抗している。

 それがコートジボワール戦では、ミドルエリアの割合(52.9%)がディフェンスエリア(38.2%)を14.7ポイントも上回った。これは、高い位置でプレスをかけて相手のボールを奪いに行っていたことを意味する。

 一方、カメルーン戦では、これらの数字が逆転した。ミドルエリアでボールを奪う割合(30.6%)は、ディフェンスエリアで奪う割合(68.1%)を37.5ポイントも下回ったのである。

 コートジボワール戦では、相手からボールを奪った位置の平均は、自陣ゴールラインから39.3mの地点。これがカメルーン戦では前半が同34.4m。後半は25.4mとさらに自陣ゴールに近くなっている。

 つまり、最終的に相手からボールを奪う位置が、カメルーン戦ではコートジボワール戦よりも大きく下がっていたわけだ。

コメント23件コメント/レビュー

アウトオブフィールドになった回数って日本以外のチームの試合と比較するとどうなるんでしょう?Jリーグを見てて思うのですが、安易なクリアボールが多いような気がします。このあたりも比較していただけると面白いかもしれませんね。(2010/06/24)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

アウトオブフィールドになった回数って日本以外のチームの試合と比較するとどうなるんでしょう?Jリーグを見てて思うのですが、安易なクリアボールが多いような気がします。このあたりも比較していただけると面白いかもしれませんね。(2010/06/24)

いかにデータによる分析が無意味であるかを知りました。高校サッカーレベルにも満たない戦い方をしたカメルーンを褒めるべきでしょう。そもそも岡田監督の目差す戦術って何?大黒柱もない状態ではオーバラップ何回、ボール支配率が何%って数字を並べても意味があるのでしょうか、疑問です。(2010/06/22)

 続くオランダ戦でも、弱いと言われる相手左サイドのオーバーラップした後ろ(つまり、日本の右サイド前方)を狙う戦術を徹底すべきだった。 オランダでプレーしていた小野、オランダ人のオフト(元日本代表監督)二人とも指摘していた。 それができなかったあたり、戦術が徹底されていなかったのか、分析がきちんとなされていなかったのか、あるいはカメルーン戦で右を突いたのは偶然だったのか? まだまだだな、と思う。(2010/06/21)

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