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80. 「わかってる」と主張する人は「わかってる人」か?

上野千鶴子『ニッポンのミソジニー』

  • 千野 帽子

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2010年6月23日(水)

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 日直のボウシータです。この連載、一週間お休みをいただきました。

 お休みをいただいているあいだに、ワールドカップの初戦・第2戦を観に行っていたわけではなく、神戸で村上春樹にかんする小さなシンポジウムに出ておりました。

 さて、「大義」に引きずられて、正しいことを、自動的に、声高に言う人たちの話を続けます。今回は、正しいことを自動的に声高に言うことに慣れてしまって、気がついたら勢いで大間違いを絶叫してしまうケースです。

 紀伊國屋書店といえば書店チェーンですが、ここには出版部もあって、PR誌も出ています。季刊《scripta》という簡素でお洒落な表紙の雑誌です。

家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平』上野千鶴子 著、岩波現代文庫、1260円(税込)
おひとりさまの老後』上野千鶴子 著、法研、1470円(税込)

 私の手もとにこの雑誌の2008年夏号があります。連載陣は、私の連載にも出てきた批評家の斎藤美奈子さんをはじめ、都築響一・森達也・内堀弘など豪華な顔ぶれで、この号では勝間和代・内澤旬子の両氏が書評を担当している。

 8本の連載のひとつが、上野千鶴子『ニッポンのミソジニー』。この連載でも取り上げた傑作『男流文学論』の著者のひとりであり、かつて私もその代表作『家父長制と資本制』に大いに刺戟を受けたものです。08年と言えば、上野さんがベストセラー『おひとりさまの老後』を出した翌年です。

 ミソジニーとはもともと「女嫌い」のことで、上野さんの専門分野であるフェミニズムのキーワードとしては政治的文脈で使われる言葉です(ただし、フェミニズムの名で呼ばれる考えかたはきわめて多様らしく、この分野のタームはフェミニストによってその使いかたが異なる可能性があります)。

 2008年夏号に掲載されているのは『ニッポンのミソジニー』第7回「女子高文化とミソジニー」。気になるのは、この回全体を覆う「わかっている/わかってない」の二分法です(上野さん自身は「わかっている/わかってない」ではなく、「知っている/知らない」という語を使っていますが)。この回のロジックは基本的にその二分法で展開しています。

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