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オランダ戦で見えた岡田ジャパンのリアリズム

現実的な戦術と、それでも超えられなかった壁

  • 森本 美行

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2010年6月24日(木)

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 優勝候補の一角、オランダ代表に惜敗──。

 熱戦が続くサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。6月19日に行われた1次リーグの第2戦。日本代表は0-1でオランダ代表に敗れた。

 ただ、最少の失点に抑えたことから、日本時間で明日の午前3時30分から始まるデンマーク代表との最終戦に引き分ければ、1次リーグを突破できることになった。既にB組2位で決勝トーナメント進出を決めたアジアのライバル、韓国代表にぜひ続いてもらいたい。

 世界ランク4位のオランダとは昨年9月の親善試合でも対戦し、0-3のスコアで完敗していた。今回はその強敵を相手に、日本代表は善戦した。

 こう評するのは、単に失点が減ったからだけではない。岡田ジャパンは前回の敗戦の反省を生かし、戦術を修正して試合に臨んだ。そして、その戦術がかなり機能していたからだ。

前回の対戦では、終盤にガス欠を起こして大敗

 このコラムの初回でも書いたが、昨年9月の親善試合では、試合開始から64分の時点で最初の失点を喫するまで、日本はオランダ相手に、ある程度は互角に渡り合った。

 そのため、「ハエがたかる」ように、ボールを持ったオランダの選手に日本の選手が高い位置から次々と襲いかかり、ボールを奪い取って素早くシンプルに攻めるという戦術も機能しているように見えた。

 だが、実際はそうではなかった。相手のボール支配率が高く、守備に回る時間が長くなる中、前方からプレスをかけに行く守備が、日本の選手たちの体力を消耗させていったのである。

 その結果、後半の終盤に差しかかった60分頃から、日本の選手たちは息切れし、前方から全くボールを奪えなくなってしまった。そして64分と68分に立て続けに失点。86分にも3点目を決められ、完敗した。

 3失点を喫する直接の原因となった終盤の“ガス欠”を防ぐ狙いもあったのだろう。今回、日本代表は、戦術の基本コンセプトであるプレスをかける位置を後方に移した。

 それは、相手からボールを奪った位置の変化に表れている。

 昨年の9月の親善試合では、オランダからボールを奪った平均位置は、自陣のゴールラインから40.9mの地点だった。それが、今回の試合では、25.6mの地点まで下がった。

 フィールドを縦方向に3つのエリアに分割すると、昨年9月の親善試合では、日本がオランダからボールを奪取した割合は、フィールドの真ん中の「ミドルエリア」が58%。ゴール前からミドルエリアまでの「ディフェンスエリア」が38%だった。

 この数字が、今回の試合では大きく変わった。ミドルエリアの割合は33%まで下がり、ディフェンスエリアの割合は63%まで上昇した。

 こうなったのはなぜか。


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