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81. 「わかってる/わかってない」で世界を分割する人たち。

  • 千野 帽子

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2010年6月30日(水)

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 日直のボウシータです。前回予告したとおり、「わかってる/わかってない」の話をします。しようと思っていたら、前回の記事にたいして、計ったようなタイミングでつぎのようなコメントがありました。

いままで毒舌でも筋の通ったことを書いているなぁと思ったけど、今回はフェミニズムの話だからなのか、それともわたしが女だからなのか、「わかってないわ」って言われて私憤する人の文章のように感じた。

そのような誤解を与えたのなら、私の書きかたが悪かったのですが、「お前はわかってない」と言われて、私は腹が立ちません(ってこれ、前回書いたよね)。あなたは、「お前はわかってない」と言われたら人は必ず憤慨するものなのだ、という思いこみがあるのではないでしょうか。

 レトリックでもなんでもなく、私は1980年代の《Olive》や《マーガレット》のこと「わかってる」側にはいる自信がありません。

 だから、

マーガレット酒井の女子高生〔リセエンヌ〕の面接時間』、酒井順子 著、角川文庫、660円(税別)

「マーガレット酒井という筆名がダサいと思う奴は《Olive》のことがわかってない奴だ」

なんて『ニッポンのミソジニー』(単行本はまもなく発売だそうです)の上野千鶴子さんのように「わかってる」側に自分を置こうという気はさらさらないのです。

 上野さんが1980年代の《Olive》のことを「わかってる」人なのか「わかってない」人なのか、「わかってる自信」がまったくない私には判断できません。しかしこれだけは言える。

 上野さんは、「わかってる/わかってない」で世界を分割する人、だということです。

 私にとっては、

わかってる人 / わかってない人

という区別よりも、それ以前に

「わかってる/わかってない」で世界を分割する人 / しない人

という区別のほうが重要なのです。

*   *   *

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