六月の十九日に、従弟の結婚式に出てきた。
わたし自身は、結婚式に出るのは久しぶりなので、どれだけ勝手が分からず、へらへら笑っているだけになるのだろうと気が遠くなっていたのだが、教会式の結婚式には、意外なところに楽しみがあった。賛美歌である。
カラオケなどにはまったく行かず、もちろんグリークラブにも入っていないので、生活の中で思い切り歌を歌う機会がないわたしは、大変気持ちよく賛美歌を歌った。
いーつくしみぶかーきー、とーもなるイエスはー、つーみとがうれいーをー、とーりさりたもうー。
とてもキャッチーな良い曲である。1番だけといわず、2番も3番も歌おうぜ。よく考えたら、同じことを教会式の葬式でも思った。この方式の葬式は、ただ座ってるだけのはずの参列者も歌で参加できて、一体感があっていいよな、と。いやもうまったく面識のない、上司のお父上のお葬式だったのだが。
* * *
隠しているわけではないので、別に今更改めて書くことでもないのだが、わたしの両親はわたしが九歳の時に離婚した。母親がわたしと弟を連れて別居を始めたのは、わたしが八歳の時のことだった。父親とは、十一歳の時に会ったのを最後に顔を合わせていない。
その父親は去年の五月の終わりに亡くなったので、今でだいたい一年が経つ。昼休みに父の死を知らされた退社後、わたしはこの日経ビジネスオンラインの仕事の初めての打ち合わせに出向いたので、その日のことはとてもよく覚えている。今更なんだよといらいらするわたしを、担当者さんたちは穏やかに励ましてくれた。とてもありがたかった。
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