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パラグアイ戦を勝ちきれなかった日本の“実力”

次期代表へ受け継ぐべきものとは

  • 森本 美行

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2010年7月6日(火)

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 パラグアイ代表の5人目のキッカーが蹴ったボールが、左に飛んだ日本代表のゴールキーパー、川島永嗣(川崎フロンターレ)とは正反対の右側に向かって飛び、ゴールに吸い込まれた──。その瞬間、サポーターたちはどのような思いを抱いたのだろうか。

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。6月29日に行われた決勝トーナメント1回戦。パラグアイ代表と戦った日本代表はPK戦の末に敗れ、初のベスト8進出はならなかった。

 直前の強化試合で連敗を喫したこともあり、今大会の日本代表の前評判は決して高くはなかった。だが、大会本番ではサポーターの懸念を吹き飛ばしてくれた。

 6月11日に開幕した1次リーグ。7月2日の準々決勝でブラジルを破りベスト4に進出したオランダ代表には0-1で敗れたものの、カメルーン代表を1-0、デンマーク代表を3-1で下し、2大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たした。

 実はこれまで日本がW杯で勝利を挙げたのは、ホームで戦った2002年の日韓大会1次リーグのロシア戦とチュニジア戦の2試合だけ。海外のアウェーでの勝利は今回が初めてだった。

 帰国後の記者会見の様子を見ても、岡田武史監督が率いた日本代表は本当に“チーム”としてまとまっていたことを実感した。同時に彼らの健闘に改めて敬意を表したい。

 一方で、PK戦で敗退が決まった直後から、2014年にブラジルで開催される次回の大会に向けた準備は始まっている。良いスタートを切るためにも、パラグアイ戦を含め、今大会の日本代表は何ができたのか、さらに勝ち進むには何が足りなかったのか、データの側面から分析してみたい。

4試合のうち“最短”だったパラグアイ戦

 まずはパラグアイ戦を振り返ろう。この試合を観戦したサポーターたちは、初のベスト8進出の期待を込めて懸命に応援したことと思う。

 パラグアイの攻撃を日本がゴール前で跳ね返すたびに胸をなで下ろす。そして相手のゴール前に攻め込んだ時には、決まらぬシュートにため息を漏らす。恐らくじりじりとした気持ちで、日本の勝利を待ちわびたことだろう。だが、この試合をサッカーのゲームとしてワクワクしながら観た人は、そう多くはいなかったかもしれない。

 例えば、同じ決勝トーナメントの1回戦。ドイツがスピーディーかつ鮮やかなパス交換でイングランドの守備ラインを切り裂き、4-1というスコアで大勝した試合。あるいは、準々決勝のブラジル対オランダ戦、アルゼンチン対ドイツ戦。これらの試合とは異なり、パラグアイ戦での日本チームのプレーに魅了されることは少なかったかもしれない。

 確かに勝負を決するという意味では白刃の上を渡るような緊張感が続いたゲームであった。だが、あえて誤解を恐れずに言えば、日本とパラグアイのゲームは、“見所”の少ない試合だった。お互いの長所が消え、延長戦を終えても0-0というスコアが示すように、お互いに決め手を欠く硬直した試合になったからだ。

 この試合では1次リーグとは打って変わり、日本のプレーの連続性が見られなかった。そのことは、このコラムで毎回取り上げてきた「アクチュアルタイム(Actual time)」にも表れた。

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