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ブレーキの踏み方を考える時が来たようだ

2010年7月9日(金)

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 参院選の話はしたくない。
 興味が持てないので。
 確たる感想も無いのにネタにするのは候補者に失礼だ。
 なので、選挙は無視することにする。
 好きにやってください。

 サッカーについて書くのも気がすすまない。予想がことごとく外れているからだ。もはや言葉が無い。
 二の句がつげない状態。あるいは、ぐうの音も出ないカタチと言うべきだろうか。
 オウンゴールでハットトリックを決めたディフェンダーなら私の気持ちがわかるかもしれない。
 あるいは駒野選手なら。
 とにかく、当件に関しては半年ぐらいROMることにする。

 相撲の話題も避けたい。これは、興味がないからではない。あきれているからだ。
 というよりも、擁護できない以上発言したくないというのが本当のところだ。
 相撲が好きな気持ちが消滅したわけではない。でも、擁護はできない。というのも、私は、あのやくざという人たちが心の底から嫌いだからだ。

 一部には、暴力団との交際を杓子定規に問題視する態度を「子供っぽい」とする見方がある。
 もしかすると日本人の三割ぐらいはそんなふうに考えているのかもしれない。必要悪、あるいは、ご清潔一辺倒じゃ世間は動かないぜ、ぐらいに。

「現実を見ろよ」
 と、大人を自認する人々の決め台詞は昔から同じだ。
 彼らは、「見るな」ではなく、「見ろよ」という言い方で、子供たちの目を塞ぎにかかる
「目の前で起こっていることは永遠に続く」というのが彼らの現実認識における不変のスタンスだ。
 だから長いものには巻かれるべきだと彼らは言う。
 やくざは実在する。
 であるならば、それを認めないのは子供だぞ、と。

 北野武氏が、さる夕刊紙のインタビュー記事の中でこんなことを言っている。

「政治とカネだって、相撲界で問題になっている暴力団とのつながりだって、日本社会そのものが、なあなあでもってきたのは間違いない。メディアも、大きなものに対して闘うと言っている割には、広告主に対してはずいぶん弱気だったりしてね。最近はそれがばれちゃっているんで、メディアに対してみんなの意見が冷たいんじゃないですかね」
「鳩山さんはたとえば、町内で暴力団に金払っても町はうまくいってたのに『この町に暴力団はいらない』と言う町会長みたいなもんだった。悪人になれなくて、ちっちゃな善人になろうとすると、みんなああいう轍を踏むんですよ。だって基本的に政治家ってのは、多数の人間を殺す可能性がある戦いにまで、主導権を取る人なんだから、小さな善なんて言っている場合じゃない。大善人やるならガンジーやるしかないじゃないですか」(ZAKZAK2010.07.03より)

 誤解を招く発言だと思う。
 「ちっちゃな善人」を軽蔑する態度は、やくざの世界観そのものだ。
 それに、暴力団に金を払って、町はうまく行っていた、と、彼は本気でそう考えているのであろうか?
 真意がどのあたりにあるのかはわからない。
 が、とにかく、彼のような影響力のある人間が、暴力団を容認しているように取れる発言をするのはよろしくないと私は思う。
 ん?
「いい子ぶるな」と?
 ははは。
 たけしさんこそいい年をして悪い子ぶるのはいいかげんにしてくださいよ。
 良い子がマネするんだから。

コメント37件コメント/レビュー

なるほど。上手な手仕舞い方法は重要ですね。日本という国もそれを実践しているということなのかもしれません...。これから生きる子供たちは脱出しかないのか?(2010/07/09)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「ブレーキの踏み方を考える時が来たようだ」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なるほど。上手な手仕舞い方法は重要ですね。日本という国もそれを実践しているということなのかもしれません...。これから生きる子供たちは脱出しかないのか?(2010/07/09)

ここ数回は、特に秀逸だと思います。誰かも書いておられましたが、暴力を否定する、毅然とした態度が文章に明確に表れているからなのかもしれません。ビートたけし氏の映画からは、単に、ヤクザへの憧れしか感じ取れない、と常々思っていたが、ほんまにヤクザに憧れたはったんですね。小田嶋さんは、誰もがやたらと絶賛するビートたけし氏に対しても、ちゃんとクールに批評する。素直に偉いなぁと思いました。(2010/07/09)

動物のロードキルの心構えもそうだが歩行者に対してももっと気をつけて運転してほしいと思う。特に大阪のオフィス街を行く車を運転している人、特にタクシーの連中は、狭い道でもかなりのスピードで運転している。歩行者からすると危なっかしいくてしょうがいない。将来のネガティブな部分にも目を向け備えなければならないという意見には賛成です。上ばかりを見て足元から歩みよる現実に目をそむけていると足元をすくわれてしまいますからね。しかしそのような心構えをしたところで何ができるのだろうか。と思うこともある。上を見ても現実を見ても備えなければならない事が多々あり自由はどこにあるのだろうかと考えてしまう。(2010/07/09)

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