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84. この夏読みたい文学系「新書」10冊。【後篇】

  • 千野 帽子

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2010年7月28日(水)

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 日直のボウシータです。

 今年は国民読書年ということで、私も及ばずながらみなさんの夏の読書にひと肌脱ぎたいと思い立ち、先週に引き続いて文学系「新書」10点をご提案させていただきます。後半スタート。

*   *   *

長山靖生『謎解き 少年少女世界の名作』新潮新書
謎解き 少年少女世界の名作』長山靖生 著、新潮選書、714円(税込)
日本SF精神史―幕末・明治から戦後まで』長山靖生 著、河出ブックス、1260円(税込)

 あちこちで書いたことだが、小学校時代、本をほとんど読まない子どもだった。だからこの本のなかで取りあげられている15篇のなかで、子どものころ(子ども向けに書き換えたものも含め)読んだものは1篇もない(ドーデの「最後の授業」は英語で書き換えたものが中学校の英語教科書に載っていたかもしれない)。というかいままでに読んだことがあるのも3分の1程度じゃないだろうか。

 でも話をどこかで小耳に挟んだり、アニメ化されたのを断片的に観たりしたことはあるので、どれもそれなりに話の内容だけはぼんやりとわかった気になっていたのだが、本書は『フランダースの犬』や『若草物語』『宝島』など「知った気になっている」コンテンツの背景を、「経済」「国家」「アイデンティティ」といったアングルから大人の視線でさぐっている。

 と書くと一時へんに流行した文化研究(カルチュラルスタディーズ)みたいな感じだが、さすが『日本SF精神史』の著者は格が違うというか、子どもたちに浸透しているこれらのコンテンツから私たちの「近代」をめぐるちょっと斜めな視座を引き出してくれる。タイトルからマニアックなトリヴィア本を連想すると大間違い。

石川忠司『現代小説のレッスン』講談社現代新書

 この本は、日本の小説(とくに純文学と呼ばれるもの)の2005年(刊行時)現在のありかたを、きわめて個性的なやりかたで整理し、なぜそんな具合になっているのかという問いに、ときには昭和や大正や明治の状況へとさかのぼったりしながら、きわめて個性的なやりかたで仮説的に答えようとしている。

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