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インテリ縄文人はすごい!『「理科」で歴史を読みなおす』
~彼らはピタゴラス三角形を知っていた

  • 大塚 常好

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2010年8月4日(水)

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「理科」で歴史を読みなおす』伊達宗行著、ちくま新書、861円

 ドラえもんを毎朝読んでいる。

 朝日新聞の雑学コラム「しつもん!ドラえもん」。歴史やことわざネタの他に理数系ネタもあり、その「答え」に思わず「へぇ~」となってしまうのである。

 例えば――。

「地球の自転速度は、新幹線の4~5倍(時速約1360km)」
「46億年の地球の歴史を1年でたとえると、今年は12月31日23時59分50秒台」

 同新聞では、「マグロが泳ぎ続けるのは?」「水流に溶けた酸素をエラに集めて呼吸するから(死ぬまで泳ぐ)」といった素朴な疑問に専門家が答える夕刊の「DO科学」欄も面白い。

 読んで、理系リテラシーが自分史上最高に上がった(気分の)評者。調子に乗って、手に取ったのが本書というわけである。

 大阪大理学部長などを歴任した物性物理学の権威である著者は、これまで「政治経済」とともに歴史を動かしてきたのは、数学的知識や、暦の作り方など広い意味での「理科力」だと言う。なるほど、そうかも知れない。

十二進法を使いこなした縄文人

 最も引き込まれた話は、今から5000年前の縄文時代前期、青森県にある日本最大級の縄文集落跡「三内丸山遺跡」などで使われていた、35cmを単位とする物差し「縄文尺」の存在である。

 同遺跡のシンボルである、六本柱。その柱穴は、正方形を2つつないだ長方形で、その1辺の長さは4.2m。きっちり縄文尺の35cmで割り切れるのである。

 他の縄文遺跡でも、柱間の長さなどが35cmの倍数、例えば140cm、175 cm、245 cm、280 cm、420 cmなどの大型住居がしばしば見られる。

 すべての建物がこの物差しではないものの、日本の広範囲で大型の家屋、集落の中心になるような建物はこの縄文尺が使われているという。

 つまり、この時期の文化は〈想像以上の水準であることを示唆〉しており、〈かなりの知的ネットワークの成熟した社会であった〉と著者は言う。

 三内丸山遺跡でさらに興味深いのは、前出の一辺の長さが「4.2m」である点。例の縄文尺の12倍なのである。この12という数字がキーとなる。

 著者によれば、〈古代オリエントをはじめとして知的文化の萌芽とされる地域での数の数え方に十二進法が極めて重要な位置〉を占めている。

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