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Vol.6 「う」から復職へのステップ。「リワーク」ってなに?

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2010年8月27日(金)

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★本連載のタイトルと、うつ病を「う」と表記していることについては、こちらをご覧下さい。また、うつ病については「お父さんが『眠れない』のは、心の問題ではない --自殺対策について精神科医ができること」の記事も、ぜひ(担当編集Y)

 こんにちは、“う”あがりOLです。暑いですねー。

 前回の記事に、たくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。同じようにつらい思いをされている方々の声に胸が痛み、また、病気で苦しむひとを見守っていらっしゃる方々の声には胸が熱くなり、いただいたコメントを読みながら、また泣いてしまいました。ありがとうございます。

 さて、今回から新たなシーンに入ります。

 「うの湯」こと「うつ病」から、どうやって身体を洗い場に引き上げ、そして外に出て会社に戻るか。闘病についてはともかく、復帰への具体的なイメージは、意外に共有されていないのではないでしょうか。

 実際、自分もそうでした。
 復活の道筋が見えにくいことは、「う」の人にとってとても辛いことだと思います。個人的な体験ではありますが、第6回からはこのあたりをお話ししていきます。どうぞよろしく。

 ドロの「う」の湯に浸かり、のぼせてくると洗い場で身体を冷ます。この繰り返しは永遠に続くかと思われた。だが、あるとき、上がり湯を浴びて、脱衣所へ向かうことができるようになった自分に気がついた。

 まだ、足元は覚束ない。ふらふらと脱衣所の扉を開ける。ガラガラガラッ。風呂場に吹き込んだ風に身をさらし、一息つく。ふうー。

 見ると、番台で、どこかで見た顔の白衣のひとがこちらに手招きをしている。あそこまで行けば、この「う」の湯から、出られるのだろうか?

 私は、「う」と診断されてから2年余り、「出勤したり休んだり」を繰り返しながら働き続けました。

 が、その後、会社に行こうとすると状態が悪くなる「出社困難」な日が増え、とうとう休職。休職後も、状態は一進一退を繰り返し、出口の見えない日々が続いていました。

 「一進一退」

 まさにこの言葉通り。寄せては返す波のように、ゆらゆらと病気の波に身体をまかせて、良かったり悪かったりを繰り返していたのです。通院と、服薬だけが頼りの日々。主治医からは「慢性的なうつ状態ですね」と言われていました。

一進一退の3年間

 そうして、3年の月日が過ぎました。

 「3年」と聞くと、長い時間のように思えます。でも、日々、病状の一進一退に苦しんでいた私にとっては、「長い」どころの話ではなく、「永遠」とも思えるような、先の見えないつらい日々の連なりでした。

 どこまでも続くかと思われた暗闇のなかで、

「いったい、いつまでこんな日々が続くのだろう?」
「会社に戻って働くなんて、もはや夢のまた夢だ…」
「仕事を辞めたら、これからどうやって生きていけばいいのだろう?」
「編集の仕事が好きだったのに…」

と、返る答えのない問いのなかに、埋もれていたのです。

 迷い、ためらい、絶望、自己卑下、そして、…あきらめ。

 それでも、3年の日々を超えて、ようやく徐々にではあるけれど、生活のリズムを自分で整えられるようになってきました。ひとは、「あきらめ」の中にも楽しみや喜びを探し出せる生き物なのかもしれません。毎朝の不調をどうにかやり過ごし、買い物に行っては簡単な食事を作り、調子が良ければ週に一度、中国語のレッスンに通う(Vol.4「好きなことをやりなさいと言われても、思いつけないのが「う」なのです)。もちろん、無理は禁物。少しでも「おかしい」と思えば、横になって波をやり過ごす。

 そんな日々の中で、寄せては返す病気の波が、ゆるやかに穏やかになってきたことを感じ始めました。少しずつ、少しずつではあるけれど、“落ちる”回数が減っていったのです。でも、にわかには喜べませんでした。なぜなら、そうして少し調子が良いと、必ず悪くなるという仕打ちを、イヤというほど味わっていたからです。

 その後しばらくして、主治医が言いました。

「そろそろ、リワークに参加してみましょうか」
「リワーク? …何ですか、それ?」

*   *   *

 はい、回想はひとまずここまで。いやぁ我ながら重い重い。お仕事中や夜に読んでいただくには重すぎますね。みなさん大丈夫ですか? よかったらこの辺でお茶でも召し上がってからお読み下さい。

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