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87. 小説と映画の幸福な関係。

成瀬巳喜男版『放浪記』『流れる』

  • 千野 帽子

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2010年8月25日(水)

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 日直のボウシータです。お暑うございます。

 6月から7月にかけて、さるところで、「文学作品とその映像化」というお題をいただいて、3回にわたってお座敷をつとめた。

 私は映画リテラシーがなくて、映画好きの人から見たら、ほんとうに「映画の観かたがわかってない」と憫笑されてもしかたがない。

 そんな私が文学作品と映画の関係について、DVDを操作しながら話をする。リモコン操作というのがまた私の苦手なもの。自宅でも、エアコンのタイマー設定からTVの画面サイズ調整まで、やるたびにおたおたしてしまう。いろんな意味でスマートさのかけらもないお座敷だった。

 しかもそれはある自治体の生涯学習関連のリレー講座で、受講者は60代から80代なので、はっきり言って私のほうが子どもである。だから、毎回、私の話が終わると、みなさんが盛大な拍手をしてくださるのだが、なんだか

「たいへんよくできました」

と褒められているようで面映ゆい。

 「面映ゆい」の使いかたちょっと違うな。

*   *   *

 こんな私が、小説とその映画化の幸福な関係についてなにを語ったか。

 本好きの人に多いリアクションなのだが、原作を先に読んでから映像化を観ると、どうしても映像化に厳しくなってしまうことが多い。

 なにしろ原作を読んでいるときは、自分の脳内で「監督:俺」による最高度の妄想を構築しているのである。そのときその解釈は、いわば自分というたったひとりの読者のために「最適化」されている。

 それが映像化ということになると、映像作家という他人が、スタッフやキャストという他人軍団とともに、読者の脳内妄想とは違ったものを作ってくる。

 となると、むしろ映像化は最初から「べつもの」を着地点に作ってくれたほうが、読者としても諦めがつくのではないか、とまで思ってしまう。

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