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「ただトモ夫婦」の衝撃

なぜ「草食系イクメン」は「おひとり妻」とうまくいかないのか?

2010年9月10日(金)

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 「『ただトモ夫婦』? また勝手に、こういうワード作って!」

 と、読者の皆さまに怒りを買うかもしれない。
 だが、どうかお許しいただきたい。1年半前から取材を続けてきた20~30代の夫婦の言動は、「ただトモ(ただの友達)」と命名せずにいられないほど、衝撃の連続だったのだ。

 たとえば、リビングルームやオーディオラックを「ここからこっちが私」「こっちはあなた」と、はっきり陣取りする夫婦。また両開きの冷蔵庫を、ドアポケットの片側ずつ“妻ワールド”と“夫領域”に分ける夫婦。真ん中にあふれた分には「アユミ」「タケシ」など、それぞれの名前がポストイットで貼ってあった。まるで会社の冷蔵庫のようだ。

 「夫婦の会話はツイッター」と話す20~30代男女も、予想以上に大勢いた。「渋谷なう」「これから二次会」などとつぶやけば、フォロワー(ツイッター仲間)にも伴侶にも、一度に状況が伝わる。そのほうが、いちいち妻(夫)一人に連絡するより便利でラクだ、という。なるほど、合理的だ。

 さらに驚いたのは、妻も夫も都内にいるのに、1年以上も“別居婚”や“週末婚”を続ける夫婦が、何組もいたこと。

 理由もまた驚く。「夫がガンプラを捨ててくれないから、私(妻)の荷物が運べない」とか、「妻が“ひとり時間”が欲しいって言うから、なんとなく」など。ほとんどが、やむを得ざる事情ではない。子供がいるのに年末年始、それぞれの実家に帰って過ごす、という夫婦も数多く目にした。「そのほうが気楽だし、(母の)おせちの味も自分に合うから」の声も多かった。

 とても夫婦とは思えない。気が向けば連絡しよう、時々なら一緒に住んでもいいけど、といった、そこそこ仲のいい仲間のよう。まるでただの友達、「ただトモ夫婦」。私はその実態を、今月発売の拙著『ただトモ夫婦のリアル』(日本経済新聞出版社)にまとめた。

「ただトモ」夫婦は時代の必然?

 ここでお断りしておこう。私は20~30代のただトモ夫婦に、再三ビックリさせられた。でも彼らを「ヒール(悪役)」とは捉えていない。むしろいまの時代に合った、賢い男女だと思う。

 そもそもなぜ、ただトモ夫婦が20~30代に多いのか。最大の理由は、やはり男女平等の時代に育ったからだろう。

 彼らは幼いころから、当たり前のように男女平等の学校教育を受け、就職する時点ですでに「均等法(男女雇用機会均等法)」が施行(86年)されていた。その上のバブル世代(40代)に比べて、圧倒的に平等志向が強い。

 また、現20~30代は、男性でも非正規雇用が少なくない。右肩上がりどころか「右肩下がり」しか体験していない彼らは、男の自分ひとりが働いて、妻子を一生養うことには不安がある。当然だろう。結婚情報サービス・オーネットの調査(09年)でも、20~30代の未婚男性のうち約8割が「未来の妻に、働いて欲しい」と答えている。

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