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夏の甲子園決勝、大差がついた「必然」

15日間にわたる熱戦を振り返る(前編)

  • 森本 美行

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2010年9月6日(月)

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 8月7日に開幕した第92回全国高校野球選手権大会。兵庫県西宮市の甲子園球場で15日間にわたって繰り広げられた熱戦は8月21日、今春の選抜大会を制した興南(沖縄県)の優勝で幕を閉じた。

 沖縄県勢の夏制覇はこれが初めて。選抜大会と選手権大会の両方で優勝する春夏連覇は、松坂大輔(現ボストン・レッドソックス)を擁した横浜(神奈川県)が1998年に達成して以来、12年ぶり。史上でも6校目の快挙である(49代表が定着した1978年以降は4校目)。

春夏連覇を決め、歓喜の輪を作る興南ナイン

 40年ぶり2回目の優勝を目指した東海大相模(神奈川県)と対戦した決勝戦は、13-1という大差がついた。

 興南の島袋洋奨と東海大相模の一二三慎太の両エースは、大会前から注目されていた好投手だ。2人の投手戦を期待していたファンは、あまりに一方的な展開に驚きを通り越して興ざめしたかもしれない。

 だが大差での決着は、「必然」の結果だった。データを基に解き明かしていこう。

投手戦になりにくい夏の決勝戦

■ 直近10年の決勝戦のスコア
高校名 スコア
2001年 日大三(西東京) 5
近江(滋賀) 2
2002年 明徳義塾(高知) 7
智弁和歌山(和歌山) 2
2003年 常総学院(茨城) 4
東北(宮城) 2
2004年 駒大苫小牧(南北海道) 13
済美(愛媛) 10
2005年 駒大苫小牧(南北海道) 5
京都外大西(京都) 3
2006年 早稲田実業(西東京) 1
駒大苫小牧(南北海道) 1
(翌日再試合)
早稲田実業(西東京) 4
駒大苫小牧(南北海道) 3
2007年 佐賀北(佐賀) 5
広陵(広島) 4
2008年 大阪桐蔭(北大阪) 17
常葉菊川(静岡) 0
2009年 中京大中京(愛知) 10
日本文理(新潟) 9
2010年 興南(沖縄) 13
東海大相模(神奈川) 1
■ 春夏別;年度別打率
年度
2006 .244 .297
2007 .252 .270
2008 .241 .299
2009 .256 .283
2010 .264 .294

※この表以降のデータはすべて、全国高校野球選手権大会の主催者である朝日新聞社とデータスタジアムが共同で作成した「一球速報」のデータ。なお、朝日新聞社の『asahi.com』の高校野球コーナーでは、2007年の大会以降、詳細な一球ごとの情報を速報として公開しており、球種、球速、配球などの情報を閲覧することができる

 まずは、ここ10年の決勝戦のスコアを振り返っておきたい。「いつ追加点が入るのか」と息をのむ緊迫した投手戦になったのは、早稲田実業(東京都)と駒大苫小牧(北海道)が対戦した2006年夏の決勝ぐらいしかない。

 斎藤佑樹(現早稲田大学)と田中将大(現東北楽天ゴールデンイーグルス)の両エースが好投。1-1のスコアのまま延長15回までに決着がつかず、翌日再試合となった。

 一方で、優勝校が10点以上の大量得点を挙げた決勝は、今大会を含めて4試合もある。

 夏の甲子園の試合は総じて、春の選抜大会に比べて打撃力が目立つ試合が多い。ここ5年の春と夏の出場校の平均打率を比較しても、いずれも夏の数字が春を大きく上回っている。「春は投手力」「夏は打撃力」と言われるゆえんだ。

 出場校の多い夏の甲子園では、5試合(2回戦から登場の場合は4試合)を勝たないと決勝にたどり着くことはできない。投手は地方大会に加えて甲子園でも、酷暑の中での連戦連投を強いられる。その結果、疲労が蓄積し、パフォーマンスは低下する。だから、決勝では打ち込まれやすい。

 恐らく興南の我喜屋優、東海大相模の門馬敬治の両監督とも、点の取り合いになる試合展開も想定していただろう。

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