• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

無料が当たり前のネットで、儲かる「ソーシャルゲーム」

ゲームビジネスはとてつもない地殻変動が起きる真っ最中

2010年9月8日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 みなさま、お久しぶりです。半年ほど休載していた「デジタルエンタメ天気予報」ですが、本日をもって復活いたしました。以前よりも、やや緩やかなペースで更新されていく予定です。今後とも、よろしくお願いします。

 ここはデジタル・エンタテインメントビジネスの現状を解説し、その未来図を裏読みする連載コラムです。時折「何、言っているんだ?」と感じるような、やや暴走気味のネタも出てきますが、暖かい目で見守ってください。そういう場合は、半年~1年くらい経ってから読み直していただくと、「ああ、このことを言っていたのか」と合点がいくような仕組みになっております。

 さて。連載再開一発目となる今回は、現在のデジタル・エンタテインメントの状況を、ざっくりと解説いたしましょう。

 一言で言いますと、2010年9月現在は、「オンラインが、本格的に儲かるようになった!」ことが、とてつもない地殻変動を呼び起こしている真っ最中にある、と考えてください。

ソーシャルゲームの爆発的な普及

 え? ビジネスなんだから、儲かるのは当たり前でしょ?

 ケータイで遊べるゲームのテレビコマーシャルが山のように流れ、ケータイのゲームを遊ぶ人を電車内で頻繁に見かけるようになった昨今、そう思っている人も多いでしょう。

 でも、これはデジタル・エンタテインメントの歴史を知っている者にとっては、極めて革命的な出来事なんですよ。「インターネットのサービスは、無料が基本。有料にすると潮が引くように顧客が去ってしまい、だからビジネスとして儲けるのは難しい」というのが、ほんの数年前までの常識だったのです。いや、今でも苦戦している企業は、たくさんあります。

 でも、2008年辺りから、風向きが変わりました。

 ちょうどそれは、日本においてケータイでのインターネットへのアクセス数が、パソコンによるアクセス数を逆転した時期と重なります。ケータイを介するようになってから、多くの人が「ネットでも、便利なものなら、ちゃんとお金を払う」という、ごく当たり前の状況になってきた、と考えていいかもしれません。

 だから、この時期を境に、ネット上で交流しながら遊ぶゲーム――いわゆるソーシャルゲームと呼ばれるゲームが隆盛になってきたのです。そしていま、ケータイやスマートフォン、あるいはパソコンのブラウザー上で遊べるようなゲームが、ゲームビジネスの主力商品のひとつに成長してきました。

 その勢いは、既に家庭用ゲーム機を超えているんですね。

画像のクリックで拡大表示

薄利多売、という新しい形

 ソーシャルゲームの躍進は、デジタル・エンタテインメントのビジネスモデルを、大きく変えつつあります。

 従来のゲームビジネスは、極論するならば「高価なものを少数に売る」というビジネスです。ゲーム機によって差はありますが、ゲームソフトの価格は、だいたい4000~7000円くらい。書籍やDVDなどに比べると割高な商品ですよね。それを数万~数十万人に買ってもらって利益を上げる、というビジネスだったわけですね。

 しかしソーシャルゲームは違います。ユーザーが払う金額は低いし、ユーザー全体からすると一部しかお金を払いません。しかし、それでも利益が出ます。なぜなら、とにかくユーザー数がケタ違いだからですね。国内には数百万人のユーザーを持つソーシャルゲームは数多くありますし、世界レべルでは数千万人のユーザーを持つソーシャルゲームもある。

 だから、こちらは「多くの人から、ちょっとずつお金をいただく」ことにより莫大な利益を上げる、いわば薄利多売ビジネスとして成功しているのだ、と考えればいい。

 このような、従来は存在しなかった形のビジネスが、デジタル・エンタテインメントの世界で成立するようになり、一気に注目されるようになった、というのが2010年現在のゲームビジネスの天気図なのですね。

コメント7

「デジタルエンタメ天気予報」のバックナンバー

一覧

「無料が当たり前のネットで、儲かる「ソーシャルゲーム」」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長