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ツイッター部長ってナニモノ?(上)~軽い気持ちで始めたら1年で“有名人”に

批判やクレームに対しても明るく「ご麺なさい」

  • 末広 栄二

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2010年9月14日(火)

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 商品をほめられれば「ありカトキチ」「おそれいりこだし」と返し、叱られれば「ご麺なさい」と謝る。そんなダジャレつぶやきで、圧倒的な人気を集めたのが、「カトキチ」ブランドを展開するテーブルマークの広報担当で、ツイッター部長こと末広栄二氏だ。末広氏はツイッターを始めて1年弱で、2万6000人以上のフォロワー(登録者)を集め、各種メディアで取り上げられるなど大きな反響を巻き起こした。ダジャレで包んだ末広氏のお客様重視の姿勢を紹介しよう。

(写真1)
テーブルマークの広報担当、末広栄二氏(写真:福田 隆盛、以下同)

 こんなツイートから、私の一日は始まります(写真1)。2009年10月7日に私が所属する「カトキチ」ブランドを持つテーブルマーク株式会社の公式ツイッターをスタートして以来、このツイートが休日を除くほぼ毎日の日課となりました。

 私がツイッターを始めたのは、うどんのコミュニティ作りや企業のブランディングの一環になり、「まぁ多少でも会社の宣伝にでもなれば」といった軽い気持ちからでした。そのうち、思いもよらぬ方向に動き始めました。フォロワーの皆さんは、ツイッター上で私を架空の部長として認識し、まるで皆さんが部下の社員であるかのように行動してくださっています。

 多くの方がツイッターでうどんにまつわるツイートを眺めているうちにうどんが食べたくなり、次にうどんを食べながら「カトキチなう」と叫ぶようになりました。しばらくするうちに、これまでスーパーの冷凍食品売り場に行かれたことのなかった方が、まるで当社の新入社員のように売り場に出かけ、カトキチの商品を発見すると「ドキドキ」してしまったり、商品を並べてみたり、自分で購入するだけでなくほかの方におすすめしてくれたりするようになりました。商品の在庫がなければ、スーパーさんに「置いてください」とお願いしてくださったり、最近ではスーパーの発注担当者であるフォロワーの方が、「ぽちっと発注完了」とツイートしたりということもあります。冷凍うどんなどの冷凍食品を買って調理した写真を投稿したり、商品の改善や新商品のアイデアを提案していただいたり。まさに、想像を超えた展開が起こっているのです。

 「ツイッターで売り上げが上がったんじゃないですか?」と聞かれることがあります。これは、正直よくわかりません。しかし、これまで冷凍うどんを食べたことのない方が、実際に召し上がってツイッターで「おいしい」と言ってくださっている事実は、これまでのコミュニケーションでは考えられない現象です。

うどんのコミュニティづくりのためにダジャレ三昧

 ツイッターを始めて以来、朝から晩までツイート、ダジャレ三昧の毎日です。ダジャレの合間に仕事をしている? と誤解されるかもしれませんが、実は深ーい考えがあってのことです。

 私がツイッターを始めた真の目的は、ほかの企業の皆さんとは少し違っています。企業でツイッターを始める方のほとんどは、告知をしたい、宣伝をしたいといった目的をお持ちかと思います。

 しかし、私の目的はズバリ、自社メディアを持ちたいと考えたからでした。自社メディアというのは、テーブルマークという食品メーカーがフジテレビやTBSになるようなイメージですが、もちろんすぐにそんなふうにはなりません。まずは、「うどん」のコミュティを作ろうと考えたのです。

 ここで重要だと感じたのは、ツイッターのフォロワー(登録している人)の数よりも、どんなことで会話をするかのほうが重要だと感じています。会話したことでお客様と新しい関係を築けることのほうが大事です。

明るさ礼儀正さ親しみやすさの絶妙ブレンド「おそれいりこだし」

 お客様との会話をする上で必ず登場するのが、ダジャレです。まず、9月に発行した自著『ツイッター部長のおそれいりこだし』(日経BP社)のタイトルにもなった「おそれいりこだし」のほか、「ありカトキチ」「〆〆」「ご麺なさい」「麺類皆兄弟」など、ダジャレを駆使(?)しています。ここでは、「おそれいりこだし」「麺類皆兄弟」「ご麺なさい」という3つのダジャレツイートの裏側をご紹介しましょう。

 「おそれいりこだし」は、フォロワーの皆さんに親近感を持ちながら、礼儀正しく接したいという、相反する思いを叶える絶妙な言葉です。私は日頃から、相手に対して何かお願いする際は、「おそれいります」という言葉を使っていました。これはお互いが同等な立場か、または多少下の立場からお願いしている印象があり、うまいコミュニケーションの言葉だと考えていたからです。そこでツイッターでも当初から、「うどん食べたらおいしかった」とツイートしてくださった方に、「おそれいります」と返信していたわけです。

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