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あなたは岡田監督と駒野選手を「許し」ますか?

単行本販促企画、反則対談! 高木豊×岡康道の「かわいそうと言われて喜ぶ選手なんて、いません」【対談後編】

  • 岡 康道,小田嶋 隆,清野 由美

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2010年10月18日(月)

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 いつもご愛読ありがとうございます。編集Yでございます。後編の前に、横浜ベイスターズに触れた前編をお読みいただいた読者の方から、こんなご意見をいただきました(前編→「『ベイスターズ売却!?優勝を目標にしたりするからです!』」)

 高木豊さんが橋本選手について「里崎というレギュラーキャッチャーが別にいたからで、先輩がいる、という安心感があったからこそ、若手として思い切ってプレーできていた」という発言をされていましたが、里崎選手と橋本選手は同学年のため、少なくとも「若手として」というのは誤った見解だと思われます。

 さっそく高木さんに問い合わせたところ、以下の回答をいただきました。

「プロ野球界では、年齢の上下に関係なく、実力や実績で序列を語る意識があります。その意識で、(レギュラーキャッチャーを務めていた)里崎選手は橋本選手にとっての「先輩」、そして橋本選手を「若手」と表現しましたが、確かに両選手は同年齢ですので、僕の言い方は言葉の誤用という側面もありますよね。『日経ビジネスオンライン』のような媒体でお話する時は以後、注意したいと思います。ご指摘をありがとうございました」

 さて、ベイスターズ売却の報に接し、落胆を隠しきれなかった岡さんですが、今回はちょっと時間を戻して、サッカーのワールドカップから話は始まります。あれほど日本中が熱狂したワールドカップですが、高木さんからは厳しい言葉が次々と…。スポーツだけでなく、ビジネスにおいてもプロが戦うことの意味を教えてくれます。(編集Y)

 今年のスポーツといえば、やっぱりサッカーのワールドカップで盛り上がりましたよね。

高木 当然見ました。寝不足になりましたよ。

 今から思うと、日本はよくやったよね。

高木 はい、戦い方が素晴らしかったですね。

―― 今、ちょっとプロ野球解説のノリが入りました。

高木 豊氏(写真:大槻 純一 以下同)

高木 いや、戦い方は素晴らしかったし、やっぱりスポーツの定義とは感動のことだから、その感動を与えたという面でもよかった。でも、岡田監督は「目標はベスト4です」と、公に言っていたでしょう。その公約は破られているんです。それで、なぜ日本は許すのか、ということですね。

―― 高木さん的には許していないですか。

高木 だって守られなかったじゃないですか。

 でも「ベスト4」は「公約」じゃなくて「目標」でしょう?

高木 目標は達成するために言うわけですし、選手のモチベーションだって、そこにあったはずです。

 ただし本当のことを言えば、ベスト4になれるなんて誰一人思っていなかったよ。

高木 岡田ジャパンが与えてくれた感動に対しては、僕も素直にありがとう、と言いますけれど、でも、うそつきはよくないと思うのね。

 思うのね、って言ったって。

高木 だって「ベスト4に入る」という言葉は、子供たちだって聞いていたわけですからね。

 とはいえ、「僕たちはベスト4を目指します」と言ったところで、日本中誰もが、そんなことは信じていなくて、とにかく1次予選を突破できるのか、というところに、国民は争点を置いていたと思うんです。だって、どうせ全敗しちゃうんだろうな、というのが大方の見方だったから。

高木 僕の予想も全敗だった。

 でしょう。だけど岡田ジャパンは勝った。特に初戦でカメルーンに勝った、と。トータルでも2勝1敗1分けだったでしょう。記録は2敗かもしれないけれど、PKなんだから、あれはゲームとしては引き分けですよね。それで日本が2勝1敗1分けでワールドカップから帰ってきたら、やっぱりみんなは拍手をするよ。

言われ過ぎくらいでないと、成長もできない

高木 それは、日本の考えているサッカーのレベルがそれだけ低い、ということの裏返しでもあると僕は思うんですけどね。

 まあ、そこはね。

高木 だって、これ、例えばWBCで野球チームが「優勝します」と公言して、ベスト4で帰ってきたら、誰も見向きもしませんよ。なぜかというと、日本野球のレベルの高さが前提としてあるから。

 そうだね。

高木 ですから、その辺りからして日本でサッカーというのは、まだまだだな、というように思いましたね。僕、言い過ぎですか?

―― いえ。どんどん、おっしゃってください。

高木 だってスポーツというのは闘いなんだから、そこに厳しい目がないと、レベルはいつまでたっても高くならないですよ。ワールドカップの後に、本田がいいことを言っていましたよね。批判をしてくれた人たちも、応援してくれた人たちも、どちらにも感謝したいって。

 あいつは立派だったね。

高木 僕もそうだと思うんですよ。批評、批判がないと成長しないし、あの結果を成功だと思えば、そこまでです。駒野だってそうです。最後にPKを外したのに、マスコミで主役みたいに扱われちゃって。駒野、かわいそう…なんて、冗談じゃないと思うよね。

―― 高木さんはあのPKのときは怒っていたんですか。

高木 お前、なんで、ここで外しているんだよ、ふざけるな、ってテレビを見ながら怒っていました。だって、ここで入れなきゃどこで入れるんだ、という話でしょう。今までお前は何をやってきたんだ、と。

 厳しい。

―― ですね。

コメント5件コメント/レビュー

あのー、サッカーとプロ野球は歴史の長さからして違うんだと思うんですよ。だから「勝負師として同情されるのは甘い」とか、「公言を達成できなかったからダメだ」とか、それに値する経験がまだ積まれてませんよ。サッカーは。かつて日米親善野球でボロクソに負けていた、MLBチームの日本観光だ!といわれていた頃の日本プロ野球の時代より、もっと短いのですから。日本サッカーの歴史は。私は40年来の生粋の日本プロ野球ファンですけど、ここらへんはまだまだ大目に見てやりましょうよ。(2010/10/18)

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いただいたコメント

あのー、サッカーとプロ野球は歴史の長さからして違うんだと思うんですよ。だから「勝負師として同情されるのは甘い」とか、「公言を達成できなかったからダメだ」とか、それに値する経験がまだ積まれてませんよ。サッカーは。かつて日米親善野球でボロクソに負けていた、MLBチームの日本観光だ!といわれていた頃の日本プロ野球の時代より、もっと短いのですから。日本サッカーの歴史は。私は40年来の生粋の日本プロ野球ファンですけど、ここらへんはまだまだ大目に見てやりましょうよ。(2010/10/18)

相変わらず面白いです。自分の身に引きつけてものを語れる方の発言というのはそれだけで面白いですね。清野さん、編集さん、これからもこういう発言を引き出す番外編を企画してください。(2010/10/18)

W杯ネタ。今回は小田嶋さんにもご参加して欲しかったです。。いえ、岡さん、高木さんのお話も十分面白かったのですが。▼サッカー高木選手のご活躍も期待しております!(2010/10/18)

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