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なぜ20代は「トイレの神様」で号泣するのか?

変わりゆく結婚式と「親ラブ族」の急増

2010年10月8日(金)

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 前回は、女性の社会進出やデートスポットの変遷などによって、男女の関係が「ただトモ(ただの友達)」化していく様子をご紹介した。男女平等志向のただトモカップルが昨今、20代後半~30代の結婚適齢期を迎え、結果的に「ただトモ夫婦」が増えていったのだろう、とも書いた。

 だが1990年代、フラットな「ただトモ」関係へと向かったのは、男女関係だけではない。親子の関係もまた、どんどんと「ただトモ化」していったのだ。
 まずはウェディング市場の変化から、その関係性を探ってみよう。

 「最近、結婚式では“家族全員でケーキ入刀”がブームなんですよ」
 数年前、そう教えてくれたのは、結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)の伊藤綾編集長。
 「まさか!?」と、俄かに信じられなかった。ケーキ入刀といえば、司会者が「二人(夫婦)の、初の共同作業です」と声を張り上げる、メインイベントのはず。
 それなのに、なぜ「家族全員で」なのか?

 さっそく複数のホテルで広報やウェディング担当者に確認したところ、確かに「うちでも増えています」との答えが大半。担当者は口々に言う。「いまの若い人たちは、本当に親御さんと仲がいいから」

 数字でも、それが明らかだ。いまや披露宴・披露パーティーを「親・親族に感謝の気持ちを伝えるため(に行なう)」と答える若い世代(おもに20~30代)が、約7割。「結婚式は二人(夫婦)のため」より「親のため」との回答が、4年連続でトップを占めたのだ(2009年「ゼクシィ」調べ)。

 いま、結婚式が「夫婦」より「家族全員」のイベントになりやすい理由は、たぶん2つある。
 1つは、子供と仲良しで物分りのいい親が増えたこと。もう1つは、ここ数年で「できちゃった結婚(でき婚)」が急増したこと。
 いまや30代で結婚するカップルの約1割、20代では43%の結婚カップルが「でき婚」だ。
 千葉市に住む商社マン・リョウタさん(29歳)もその一人。ある日突然、カノジョに「できちゃったみたい」と告げられ、喜びよりなにより「頭が真っ白になった」という。

すべてはカノジョとその母親主導で…

 カノジョの両親への挨拶に、産婦人科への付き添い、休暇の調整、そして結婚式の準備。毎日やるべきことが目まぐるしく押し寄せ、「貧血で3回倒れた」とリョウタさん。

 さらにゲストハウスで結婚式の打合せ中、カノジョに異変が起こった。
 あれほど吟味して選んだ、フランス料理のソースや蘭の花。その独特の匂いが、つわりの真っ只中にあったリョウタさんのカノジョを襲ったのだ。
 「もうイヤ、気持ち悪くてムリ!」
 キレかかるカノジョを自宅に連れ帰ると、驚いた様子で母親・ミズエさん(56歳)が出てきた。「リョウタさんも大変だったわね、でも大丈夫。私は(妊娠・出産の)経験者だから、任せて!」

 次の打合せからは、当然のように母・ミズエさんが同席するように。夫や父になる実感がまったく持てないリョウタさんを尻目に、すべてはカノジョとその母親主導で進んでいく。
 一人蚊帳の外で、イヤな気はしなかったのか。リョウタさんに聞くと、彼は笑った。
 「いや、むしろラクでよかったですよ」

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