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「頭・ハート・腹」三拍子揃った財務官僚はいなくなったねぇ

『財務官僚の出生と人事』著者の岸宣仁氏

2010年10月26日(火)

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 旧大蔵省エリート官僚の人間模様を描いた『財務官僚の出世と人事』(文藝春秋、760円+税)。元読売新聞記者の岸宣仁氏が30余年、1000枚に及ぶ膨大な取材メモを書き起こした本書は、官僚組織の要諦である人事にフォーカスしたインサイドストーリーである。

 国家公務員制度改革など、官僚組織の改革が叫ばれる中で、まずは官僚組織の実相を知る必要があると筆者は言う。岸氏に、官僚組織の本質を聞いた。

(聞き手は蛯谷敏=日経ビジネス記者)

―― 日本最高峰の頭脳が集積するといわれる財務省エリート官僚たちの人間模様が理解できます。

岸 宣仁(きし のぶひと)
1949年埼玉県生まれ。73年東京外国語大学卒業後、読売新聞入社。横浜支局を経て経済部に勤務し、大蔵省、通産省、農水省、経企庁、日銀、証券、経団連機械、重工クラブなどを担当した。91年読売新聞を退社、経済ジャーナリストとして知的財産権、技術開発、雇用問題などをテーマにしている

 僕が新聞記者時代にとっていた、1000枚くらいの取材メモがあったんですが、これを基にまとめたのが本書です。新聞社というのは夜討ち朝駆けしていて、しょっちゅう彼らと接して何か本音を聞き出そうとしていますから。

 私が財政研究会(注:財務省=旧大蔵省の記者クラブ)を担当したのが1981年2月なので、もう30年近く前になりますか。1度離れたりもしたんですが、延べでいうと3年近く財研を担当しましてね。

 ただ、ちょっとメモが古くてね。個人的には今、書いても新しいことはないだろうと感じていたんだけど、出版社の編集の方から、メモを1度公開してみたらと提案を受けたんです。これまで語られてこなかったものも、たくさんあるだろうしということで。大蔵省、あ、今の財務省ですね。

近代国家で官僚機構が存在しない国はない

 彼が言うには、大蔵省というのはベールに包まれた、謎の組織みたいで、一般の人からすると、素顔が見えないと。だから、古いメモとはいえ、今の官僚組織の本質を浮かび上がらせるものが何かあるはずだから、ここで1度、見てきたものを公開してみたらと言ってくれたんですよね。

―― それで、膨大なメモをもう1度、まとめることにしたわけですか。

 はい。相当大変な作業だったけれども(笑)。

 でも、僕はこうも思っていたんです。今、官僚バッシングが激しいじゃないですか。確かに官僚、霞が関、なかんずくその中心にある大蔵省というのは旧弊の類がいっぱいあって、正すべきテーマがいっぱいあります。

 半面で「単に官僚バッシングをするだけでいいんだろうか?」という思いもある。「もう官僚機構はつぶせ」みたいな極論ですね。何か、官僚組織をなくせば世の中がうまくいくような論調が、一部で見受けられるじゃないですか。

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「「頭・ハート・腹」三拍子揃った財務官僚はいなくなったねぇ」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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