• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

自己カイゼンのお手本『二塁手論』
~仕事の面白さは地味な場所に潜んでいる

  • 石原 たきび

バックナンバー

2010年11月1日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

二塁手論――現代野球で最も複雑で難しいポジション』井口資仁著、幻冬舎新書、756円

 価格を見る。税込756円。おっと、756とは野球ファンなら誰もが知っている、王が樹立したホームラン世界記録の本数ではないか。

 そんな偶然の符合をマクラに読み始めた、「二塁手」(以下、セカンド)というポジションをめぐる考察。これがじつに面白い。

 僕は中日ドラゴンズのファンなので、最近だと真っ先に思い浮かべるのが、荒木&井端の鉄壁の二遊間。数々の好プレイに何度も酔わせていただきました。

 著者の井口資仁も名セカンドとして知られる選手。本書では、この副題にもある「現代野球で最も複雑で難しいポジション」と彼がどう向き合い、何をつかんだかが克明に記されている。

 ホームランバッターや名監督の回想録ならいざ知らず、現役の、しかもセカンドという一見“地味”なポジションの選手が綴るこうした本は珍しい。

 そして、実際に読んでみると、セカンドとして選手生活を全うしようとする男の哲学は、野球の専門技術のみならず、ビジネス術、はたまた人生訓としての示唆に満ちていたのである。

二塁手としての実力

 井口は1974年、東京生まれ。青山学院大学野球部時代にアトランタオリンピック日本代表に選出され、97年にドラフト1位で福岡ダイエーホークスに入団した。

 2001年には史上3人目の30本塁打・40盗塁を達成するなど、走攻守においてチームに欠かせない大黒柱になっている。

 やがて、2005年には、米メジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスに移籍。その年にワールドシリーズを制したのち、フィラデルフィア・フィリーズ、サンディエゴ・パドレス、再びフィリーズと渡り歩き、昨年帰国。現在は、千葉ロッテマリーンズで活躍している。

 ちなみに、今年9月10日現在における、セ・パ両リーグを通じてのセカンド守備率ランキングでは、楽天・高須洋介(.9917)に次いで僅差の2位(.9916)。これは、守備機会が1000回あったら、たった8、9回しかエラーをしないという驚異的な数値だ。

 しかも、同時点で高須の打率が2割7分・打点41点に対して、井口は2割9分・93点であることを考えると、戦力としては圧倒的に井口が抜きんでている(守備率ともに「日本野球機構オフィシャルサイト」より)。

 また、2006年から4年連続でゴールデングラブ賞を受賞した日本ハムファイターズの名セカンド・田中賢介も、他球団で上手いセカンドは誰かと聞かれて、こう答えている。

 「ロッテの井口(資仁)さんですかね。フットワークもスピードもそれほどあるわけじゃないんですけど、見ていて安心感がある。特にセカンドベース付近でのハンドリング、技術、身のこなしはすごいなと思いますね」(『週刊ベースボール』2010年7月19号)

「超ビジネス書レビュー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員