日直のチノボーシカです。
《すばる》2010年12月号に、小説家の藤野可織さんが「フィギュアスケートのシーズン」というエッセイを書いている。
藤野さんにとってフィギュアスケートとは、〈エアロビクスの大会〉的な珍妙さと〈ローザンヌ国際バレエコンクール〉的な壮麗さが〈寄せては返す〉ものであり(そうそう、フィギュアスケートとは妙ちきりんかつ壮麗なものです)、〈珍妙さと壮麗さに動揺するあまり、私はフィギュアスケートのこととなるとすっかり取り乱すようになってしまった〉のだという。
これはあのスポーツに私が感じているものとほぼ同じだ。作家とはなんとうまいことを書くものだろう。
ただし私は、ここ数年のブームに引きずられて熱くなったにわかファンに過ぎない。〔…〕
それにしたって、もう5、6年だ。ファン歴は浅いが、それでもこれだけの期間入れ込んでいれば少しは目が肥えようものなのに、〔…〕ジャンプの種類もろくに見分けることができない。ルッツとフリップの区別なんか、ぜんぜんつかない。回転不足もわからない。スピンのチェンジエッジもだめだ。〔太字部分は原文では傍点〕
藤野さん、俺もですよ。
というか、藤野さんに比べて私のほうがもっと浅い。〈チェンジエッジ〉、そう言えばそういう言葉があったなあ…。
半可通という言葉があるが、私はフィギュアスケートについては「全不可通」なのだ。
まさに6年前、中野友加里選手と安藤美姫選手を応援しようと決め、その後男子では高橋大輔選手(ポートランドでの優勝おめでとうございます)のニュースに注目してきた私だが、実況解説者がなにを言っているのか、いまでもけっこうわかっていないことが多い。
どうなんでしょう、フィギュアスケートの中継を見ている人は、荒川静香の解説に完全についていけるほどあれを、試合を、把握しているのでしょうか。
それまで見てきたプロ野球や総合格闘技よりも、フィギュアスケートの解説が遥かに難解に思えるのは、私の耄碌のせいなのだろうか。
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