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大人の1人ごはんがもたらす、平熱の幸福感

  • 津村 記久子

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2010年12月6日(月)

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 前回、友達がいるのいないのというテーマについて考えながら、どうしても頭の端にあったのは、1人でごはんを食べることについてだった。いわゆる「便所飯」から派生した主題かもしれない。

 わたしは、平日の出社している日は、食堂のテレビが常にフジテレビ系列にチャンネルがあっているため、毎日必ずいいともを観ているのだけれども、「便所飯」については、タモリが2回もテレホンショッキングで口にしている。タモリは、以前も出演したことがあるゲストが再び来た際に、料理の話を繰り返すことはあるけれども、全然別のゲストに対して、社会的な事柄について複数回言及する印象はないので、とても異例なことだと思う。

 どちらも、べつにそんな飯食うだけのチャラチャラした友達関係なんていらないじゃん、という論調だったように記憶している。

* * *

 ところで、わたしの冬場の楽しみは、日曜日の夜に1人で鍋をすることなのだった。以前は、さまざまな具を放り込んだキムチ鍋を楽しんでいたが、最近は、スライスした生姜で出汁をとった鍋で、豚肉とニラとほうれん草だけを煮て、ポン酢とコチュジャンを付けて食べている。1人で鍋を食べている時、わたしは心底幸せなのである。具と一緒に、炊き立てのごはんをかっこんで、うめー、あーもうほんとにうめー、と呟く。

 余計な言葉は要らない。ひたすら、肉と野菜と米に感謝する。

 書いているだけで、ああわたしはあの時幸せだったなあ、と思う。とにかく冬場は、「鍋ができる」という恩寵さえ掲げれば、働くことに対してある程度のモチベーションは保てる。

* * *

 「便所飯」も、1人鍋も、両方とも、1人でごはんを食べることである。片や、どうにも不幸せな食事の状況であり、片や、幸福の絶頂である。違いはなんなのだろう。

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