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100(最終回). お客さまが神さまな国って退屈、と思う3つのケース。

  • 千野 帽子

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2010年12月1日(水)

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 日直のチノボーシカです。この連載でやってきたことを、前回と今回、おさらいしています。

 最終回である今回は、作家の「仕事」とその顧客について、おさらいします。

 前回触れた、「みんながおもしろいと思うコンテンツがいいコンテンツ」と主張する人たちだが、この人たちが好みを語るときに必ず嵌まるトラップがある、というお話。最後なので、いつもよりちょっとだけ長いです。

 取りあげるパターンは3つ。

  1. 「みんながおもしろいと思うコンテンツがいいコンテンツ」と主張する読者。
  2. 「マニアックな小説は読者のことを考えていない、作家の自己満足だから、読者にサーヴィスする文学のほうが偉い」と主張する読者。
  3. 「マニアックな小説は読者のことを考えていない、作家の自己満足だから、読者にサーヴィスする文学のほうが偉い」と主張する作家。

の3本です(『サザエさん』ふう)。

 100回という長期の連載でしたが、ある意味今回だけ読んでればあとは読まなくてもいいです。と書こうと思いましたがさすがに止められました。

*   *   *

a.「みんながおもしろいと思うコンテンツがいいコンテンツ」と主張する読者。

 第53回で紹介したように、小説家の逢坂剛さんやタレントの太田光さん(小説家でもある)は、〈万人〉〈大衆〉といった語を使って、〈万人〉〈大衆〉向けでない小説(純文学とかマニアックな本格ミステリ)を叩いた。

 しかし、彼らが〈万人〉〈大衆〉のものとするミステリ(マニアックな本格ミステリ以外の)自体が以前ほど読まれなくなっている。

 数年前のブームのさいにケータイ小説を読んだ「ふだん小説を読まない人たち」、さらには「本と名のつくものは漫画も文学も雑誌も実用書も滅多に読まない人たち」から見れば、逢坂さんや太田さんが持ち上げた一般的なミステリ小説自体、「読書好き」な特殊な人たち専用のコンテンツなのだ。

 彼らの誤謬はふたつ。〈万人〉〈大衆〉「みんな」を実体化して信じているところと、自分の好みがつねに多数派と一致していると信じているところだ。

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