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これもフリー経済!?『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』
~無職・無一文で生きる方法

  • 石原 たきび

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2010年12月6日(月)

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ゼロから始める都市型狩猟採集生活』坂口恭平著、太田出版、1470円

 所持金なし、宿もなし、仲間も家族もなし、という状態でとつぜん街中に放り出されたら──。すべては、この問いかけから始まる。

 景気はなかなか上向かず、ヒトも事業も仕分けされがちな昨今、誰にとってもそうした可能性が絶対にないとは言い切れない。

 ところで、あなたならどうしますか? なんとか履歴書を入手して仕事を探す──。至極まっとうな答だろう。しかし、著者は別の方法を提示する。

 キーワードは「<都市の幸(さち)>で暮らす」。

〈そのとききみは、政治、経済、労働、あらゆるものから解放され、きみ自身にしかできない生活を獲得するだろう〉

 そう、これは世が世なら政府が発売禁止にしてもおかしくない“危険”な思想書でもある。さて、無職・無一文で<都市の幸>を狩猟採集して暮らす方法とは?

そのドアをノックした瞬間、彼の人生は大きく変わる

 その前に、著者の坂口恭平氏について簡単に紹介しておこう。1978年、熊本県生まれ。彼は9歳の時に、初めて自分のための“家”をつくる。

〈材料はぼくの愛用していた学習机だ。机の天板に画板を屋根のように架け、イスを柱にして、机の下に人が入れるような空間をつくった。そこに、布団を敷き、イスの座面をテーブルに見立てた。そこで食事をし、机の下で眠った。まるで動物が巣の中にいるように布団に包(くる)まっていたのを覚えている〉

 これが原体験となり、彼は建築家を志す。しかし、早稲田大学理工学部建築学科に入学したあたりで、その職業が自分の想像していた“根元的な巣のような家をつくる”仕事ではないことに気づく。

 転機は、隅田川沿いに住む路上生活者との出会いだった。いわゆる、ブルーシートの簡易ハウス。しかし、その屋根にはソーラーパネルが載っていた。

 思わず、そのドアをノックした瞬間、彼の人生は大きく変わる。

 出てきたのは60代の男性。聞けば、秋葉原で1万円で買ったそのソーラーパネルで、ラジオ、CDラジカセ、小型テレビなどの電力をすべてまかなっているという。

 内部も必要最低限な生活が、機能的かつ快適に営めるような工夫が随所にあった。後に、坂口氏が「0円ハウス」と命名し、取材を重ねることになる路上生活者の家は、子供の頃に夢中になった“根元的な巣”そのものだったのだ。

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