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『もたない男』の「超」断捨離人生
~机もボールペンも削ってしまえ!

2011年1月17日(月)

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もたない男』中崎タツヤ著、飛鳥新社、1365円

 『もたない男』の著者の中崎さんのハンバーガー屋さんでのやりとりが、スルメのような読後感を残していく。

 ハンバーガーとコーラを注文したところ、「セットメニューだと、単品で買うよりも安くなりますよ」と店員さんから教えられ、セットに変更しようとした。しかし、フライドポテト付きだと知り、「ポテトはいりません」と言った。そこからだ、モンダイは。

 ポテトはいらない。ポテト抜きにしてほしいが、できないと断られ、「セットで頼むけれど、ポテトはそちらで捨ててください」とお願いしたが、それもできないと言われる。

 中崎さんは、なんでも捨てたがる人ではあるが、食べ物に関しては捨てることに罪悪感がある。たとえ賞味期限切れであっても。だもので、結局、値段は高くなるものの、ハンバーガーとコーラを単品で注文したという。

 同じチェーン店かどうかはわからないが、ワタシもハンバーガー屋さんで、ふに落ちない光景を目にしたことがある。

 セットメニューを注文したらオリジナルのグラスがもらえるというキャンペーン中で、1人のオジサンがグラスの箱をあけて文句を言っていた。「欲しかった色とちがうから変えてほしい」「すみません、色は選べないんです」「キミ、そんなことは言わなかったでしょう。セットを頼めば、このグラスがもらえるって言ったじゃないか」。

 オジサンは、この色が欲しいんだと見本のグラスを指さしていた。

「すみません。色は箱を開けてみないとわからないもので……」「じゃ開けてみてよ」「それはできません」「どうして?」「ほかのお客さんにご迷惑になります」

 オジサンもオジサンだが、融通のきかない店員にイライラする。押し問答が延々と続き、レジはふさがったままで、後ろに行列ができていた。店長らしき人物が出てきても「決まりですので、できません」の一点張り。「もういい! だったら、食いたくない」とオジサンは返金してもらって出ていった。

 気まずい空気が漂うなか、まるで何事もなかったかのように、店の人はあとのお客さんに接客していた。どっちもどっちなんだが……。

本は読んだ分だけ破り捨てる

 ところで、「断捨離」が流行っているそうな。「モッタイナイ」がプチブームだったのは、ついこの間のことだというのに。

 「断捨離」は、もとはヨーガからきているらしい。ものへの執着を「断つ」「捨てる」「離れる」ことを提唱した新手の片付け術というか哲学というか。要は、使わないものは場所を塞ぐだけ。思い切って、捨てなさいというススメだ。

 整理が苦手な人間からすると、キッパリと捨ててしまえる潔さへの憧れとともに、何度もチャレンジしては続かなかったザセツ感から、ふーんと構えずにはいられない。たとえばダイエットに励んだものの、気を抜いて前にもましてデブになることへの猜疑心みたいなものか。

 本書の中崎タツヤさんは『じみへん』で知られる漫画家だが、彼が「断捨離」究極の実践者だと知る人はそんなに多くないだろう。ここに書かれていることは、明日からみなさんも頑張ってみましょうね、なんてものじゃない。ちまちましつつもインパクト絶大だ。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師