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17音で磨く!「発想」「表現」「伝達」のスキル

日経ビジネスオンライン×日経ビジネスアソシエ 「ビジネスパーソンの俳句企画」始動!

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

バックナンバー

2011年2月1日(火)

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「日経BPのサイトで俳句!?」というのが、我々会社員、いや「ビジネスパーソン」の普通の反応でしょう、それはよく分かります。自分自身が最初はそうでしたから。

 でもですね、俳句、わけてもお互いに俳句を見せ合う「句会」って、めちゃくちゃにおもしろいのですよ。“モンハン”とかよりも面白い。「狩ろうぜ」じゃなくて「詠もうぜ」とか言いたいくらい。おまけに、人を唸らせる「発想」や「表現」、そしてそれを伝える「伝達」のスキルがぐっと上がりそうなんです。

 独り占めするにはあまりにもったいなくって、日経ビジネスオンラインと日経ビジネスアソシエの編集長を口説き落として、こんな企画を立ち上げました。「アソシエ」のほうはなんと特集企画になりまして、今日発売の号に載ってます(こちらか、こちら(amazon)からどうぞ。次号から巻末でこのウェブとの連動連載開始です)。

 サラリーマン人生のリスクを負ってまで立ち上げるほどの面白さが、句会のどこにあるのか?

自分の言葉を、他人が膨らませてくれる「バトル」

 「正解がいくつもある」ことを身をもって知ること。それが、句会の面白さの根元だと思います。

 「句会」というと、お互いの句を愛で合う、おだやかなお茶会とか想像しそうですが、まるで逆、表現のバトルなのです。

 出席者の句を、誰が詠んだかわからないようにシャッフルして全員で回覧し、点を付け(「点盛り」といいます)、合計点の高い順に発表し、点を入れた(「取った」と言います)人がその理由を話す、というものです。

 何が面白いって、自分が詠んだ句を、「他の人は、自分がまったく思ってもいなかった方向や深さで感じ取るんだ」と、はっきり分かることです。

 自分ではさらっと詠んだつもりが、意外なほど点が集まって詠み手自身が驚く。詠み手のコメントを聞いて、点を入れたほうが「えっ、そんな単純な句だったの」と驚く、こういう「作者よりも句のほうがが偉い」こともよくあります。

 どうしてそんなことになるのか。
 これは、俳句の使える音の数が 5+7+5 =わずか17音しかないことによります。

 すべてを伝えるにはあまりに少ない文字数故に、逆に、自分とは違うバックグラウンドを持つ人には、その言葉が引き起こすイメージが全く異なるものになる。それを聞くことで、自分が発した言葉の中にある、別の正解を知ることができる(自分も、他人に与えることができる)わけです。

 普段、コミュニケーションの機会が多い方ならお分かりの通り、これは実生活やビジネスの現場でも実は変わりません。自分の意図を完全に伝えるすべなんて本当はなく、良くも悪くも相手には“誤解”されて伝わるのですが、考えてみればその伝わった姿が、「正解」でもある。句会というゲームは、こうしたコミュニケーションの真実の姿を「面白さ」として分かりやすく見せてくれます。

「自分の意図は完全には伝わらない」。ビジネスも同じ。

 詠み手の意図、受け手の印象、そのどちらも「正解」。
 けれどさらに深いのは、参加者がいろいろな「正解」を、自らの深いところから発したくなる句もあれば、「詠み手だけの正解」で、反応を生まない句もある。
 これが、句会の点数の差に現れます。

 たかが17音です。並べるだけならはっきりいって、社会人の語彙があれば誰でもOK。だけど17音しか使えない分、巧拙の差は厳然としちゃいます。それが点数で出てくるからまたたまらない。
 では、どこに人は巧拙を感じるか、正解が多く生まれるその理由は…連載の中で見えてくるはずです。

 ビジネスは「正解」がないゲーム。その醍醐味は、他人の力を借り、自分の中に眠るアイデアを広げて、一人では行けないところまでたどり着く楽しさにある。俳句は「句会」を通して、それを体験させてくれるわけです。

 また、ベタですが、「お題(兼題)」をもらい、季節を表現する季語を知ることで、日常の風景が激変する快感も見逃せません。

 「誰かに伝える」意図があると、つまらないはずのものが面白く見えてくる。カメラを持ち歩くと、街が違って見える経験はありませんか。あと、なんだかニコ動とか、ツィッターの「実況」にも、句会と似たものを感じます。誰かに伝えるという「目的」が生まれるので、生活の中で観察力やセンスを磨くこともできそうです。

王道&邪道の「千堀」ユニットがお相手します

 で、ここまででお分かりの通り、俳句は一人でしんみり詠んでもあまり面白くはない。誰かといっしょに「句会」で感想を述べ、相手をうならせる技術を競い合うから面白いんですね。そこで、メディアの出番です。NBOとアソシエの上の句会で遊んでみませんか。

 師匠役としてお願いしたのは、日経ビジネスオンラインではおなじみの千野帽子さん。自称、邪道でストリート派。そして、俳句会の若きサラブレッド、堀本裕樹さんのお二人です。ユニット名は「千堀(チボリ)」。

 このお二人は背景もキャリアも違い、俳句に対する方法論も真逆と言っていいほどです。共通するのは「俳句ってすごく面白いよな!」という思いくらい。この後それぞれ口上を述べていただきますが、言っている内容も正反対のところがあります。

 でも、それを無理にまとめる予定はありません。お二人とも個々の「正解」をお持ちです。皆さんは両方を読んで、なるほどと思った方を取り入れ、句を詠み、感想を受け取ってください。バーチャル句会で、同じ句に別々の評価が出ることも多々あると思いますが、それこそあなたの句が持つ「正解」の幅なのですね。

 前置きが長くなりました。
 それではストリート派代表の千野帽子師匠、続いて王道派の堀本師匠から、ご挨拶を。

(連載管理人Y)

宣言。俳句は短いんじゃない。俳句は速いのだ。 【千野帽子】

 チノボーシカです。2か月ぶりの日直です。

 「日経ビジネスオンライン」をお読みのみなさま、ご無沙汰してます。千野帽子です。
  俺と俳句やりませんか? 突然ですまんが。

※記事、次のページへ続きます→

【投句の方法とおねがい】
 投句には、本連載のコメント欄をお使い下さい。その際にいくつかお願いしたいことがあります。記事の最終ページをご覧下さい
 
本企画は「日経ビジネスオンライン」と「日経ビジネスアソシエ」の連動企画です。アソシエでは巻末に「千堀の投句教室575」として次号から連載を始めます。

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