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前置きのラーメン話はともかく
やっぱりこのGT-Rは絶対に“カイ”

第78回:日産自動車 GT-R【試乗編】

2011年2月10日(木)

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 みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。
 正月から始まった「GT-R」の“漢”(漢と書いてオトコと読むのが実話系週刊誌のお約束)シリーズ。お楽しみ頂けましたでしょうか。電子制御がバリバリに入る、ハイテクの塊とも言えるGT-Rが、実は熱い熱い漢達によって創り上げられているところが実に興味深いではありませんか。白衣を纏ったエンジニアが、隔離された実験室に篭って冷たい目をして作っているのでは決してない。自らが手を動かし、汗と油にまみれながら悩み抜き苦しみ抜いて(時にはトランクにブチ込まれたりして)作り出されたのがこのクルマです。

 では、でき上がった新生GT-Rのできは如何ほどのものなのでしょう。

 工場取材の最後に、テストドライバーの獅子倉和男さんがおっしゃいました。
 「俺らはプロですよ、本職なんだ。筋を通す親分には必ず筋を通して仕事で返す。そうしてできたのがGT-Rだ。だから間違いなく速い。間違いなく安全だ。それを全部日本人がやっている。栃木の工場で作っている。どうだい、スゲーだろ?」

画像のクリックで拡大表示

 マイスターの皆様方の仕事振りは本当にスゲーです。感動しました。熱く強い親分子分の関係は、羨ましいとさえ思いました。しかし作り手側の努力と、製品のでき具合が正の比例関係にあるとは限りません。
 誠に失礼ながら、胃に何個穴を開けようとも、クルマのできがショボければ、つまり製品の“良さ”がユーザーに伝わらなければお話になりません。
 せっかくイイ感じに盛り上がっているのに、なぜこんな無粋なことを言って話に水をさすのか。

 実はつい最近、こんなことがあったのです。

行列ができるラーメン店にて

 テレビで幾度も取り上げられたような有名なラーメン店。店主の独特のキャラも相まって行列は途切れることがありません。たまたまクルマで店の前を通りかかったら、上手い具合に空いている。これはチャンスとクルマを止めて店に飛び込みました。客を威圧するような、“おもてなし”とは程遠い「いらっしゃい!」に迎撃されつつ席につきます。一番人気であるベーシックなラーメンを注文する。ラーメンは驚くほど早い時間で出てきました。見事なタクトタイムです。しかし肝心のお味の方は……。
 大いに疑問です。不味い、とまでは言いませんが、正直全然美味しくない。半熟がウリである筈の煮玉子は完全に固ゆで状態であり、麺も湯掻きが甘くてダマの部分がある。スーパーで売っている200円程度の冷蔵ラーメンと大差のない味です。
 一緒にいた親密交際中の女性も私と同意見。それじゃ悪いけど残して行こうかということになり、2人とも3分の1ほど麺を残して席を立ちます。若い男性店員が、敵意のこもった目で(要するにバリバリにメンチを切りながら)
「あれ、お口に合わなかったスか?」
 と聞いてきます。ここで“聞いたほどじゃないんだねぇ”と言っても詮ないことですから、
「ゴメンナサイ。思ったよりも量が多くて残しちゃいました」
 と素直にあやまります。
 食べ残した器は店主に見せるルールになっているのでしょうか。若い店員は両手に持った2つの器を店主に見せています。どんな客が、何をどのように残したかをつぶさに観察し、今後の“改善”へと結びつけるのでしょう。だとしたら素晴らしい“企業努力”です。ところが……。器を一瞥した店主はチッと舌打ちした上で、
「こっちは徹夜で仕込んでいるのによ。味の分からねぇシロートが……」
 と聞こえよがしにつぶやくではありませんか。
 ここまで言われたら黙っている訳にはいきません。
「誰がシロートじゃ!おぉ?コラ!」
「フェルちゃん。やめて!」
 彼女はすかさず止めに入りますが、ここで引き下がったら男じゃない……。

コメント6

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「前置きのラーメン話はともかく
やっぱりこのGT-Rは絶対に“カイ”」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官