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チェックリストでわかる! 言語運動神経の精度

帰ってきた千野帽子が明かす、貴方と俳句との距離

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2011年2月17日(木)

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 みなさん、詠んでます? 連載管理人です。
 前回、あれだけ脅かしたのに、引き続きたくさんの投句(2月21日〆切ですが、この分だと300句を越えそうです)、そして選句をありがとうございました。

 堀本師匠、千野師匠が選んだ「一次予選突破」句は、第1回のコメント欄に引き続きアップします。できる限り間をおかず、日経ビジネスアソシエの公式ツイッター、新たな予選突破句のアップがあったことや、この連載記事の掲載日(基本的に毎週木曜日です)などをお知らせします。フォローをよろしくお願い致します。

今回は特別コラムつき

 そしてひとつお詫びです。投句時に「俳名」を入れてください、とお願いしていましたが、こちらを「俳号」に改めます。言葉としては存在しますが、用法としてはあまり使われないものでした。「俳句でブイブイ言わせている名前」という意味で使われることが多いそうです。そこで、今後は「俳号」にいたします。お詫びして訂正します。すみません。

 また今回は、千野師匠による「あなたと俳句との距離」をテーマにしたコラムがあります。俳句を始めるスタートラインに自分が立っているか、あるいは、立つまでにどのくらい距離があるか、が読めば分かる実用記事です。是非お読みください。(※アソシエ3月1日号、俳句特集に掲載されたものです)

 それでは、さっそく前回公開した12句、1次予選突破句からさらに選ばれた「かわずくん」たちの俳句への、みなさんからの点盛りをご紹介しましょう。掲載したコメントは編集部が選ばせていただきました。全文は第二回のコメント欄からご覧いただけます。

 ※この点盛りは、次週いよいよ発表の両師匠の選句には関係しませんので、その点ご注意を。

1: プレゼンの耳に入らぬ木の芽かな
俳号 GO!LEAFS!GO! みんなの点盛り:3点句
仕事の会議中にふと春の訪れを感じる一句。プレゼンが面白くなかったのか、窓の外に芽生えている木の芽をぼんやりと眺めている。多くの人に受け入れられる一句だと思う。
2: イライラも木の芽と同じ突起物
俳号 mottykey 3点句
イライラも可愛いものだと思えるようなユニークさを感じました
3: 重戦車春一番まで便り待つ
俳号 ほほー 5点句
最も多くの情景が浮かんだので。・雪深い山村の木造家屋・老夫婦のみの静かな夜・音もなく降り続ける雪・閉塞感、無力感・静かな終わりの見えない戦い・暗く、生の感じられない金属的な冷え込み・ただ春と離れた子供からの連絡を待つ
4: 春一番ピッチャー肩をならしをり
俳号 のわわ 10点句
王道の広がり感が胸にきた 飲めば爽やかなコーラのやうだ
5: 春一番UFO(ユー・フォー)の軌道は逸れている
俳号 楢 点句
 
6: 風鐸を時折り鳴らす木の芽雨
俳号 もとゆき 3点句
静かな春先の一日、小雨降りしきる庭の風情だろうか。視覚的要素と聴覚的要素をうまく呼応させ。「空気」と「時間」をけれんみなく描き出している。
7: 三度目の喧嘩した朝春一番
俳号 こだまん 12点句
喧嘩して、「エエイ、仏の顔も三度まで! もうアンタなんか知らない!」と家を飛び出したら、そこに春一番の風。あ、もう春なのね、というその感動をいちばんに伝えたいのは、喧嘩してもう顔も見たくないと思ったはずの彼‥‥。なんていう感じのちょっと恥ずかしいシーンが思い浮かんで、なんだか好き。いかにも俳句らしいところがなんだか嫌味な気もするけど。
8: まづ音で身体を揺らす春一番
俳号 遊雲 4点句
(※俳号のご連絡ありがとうございました! 2月17日16:30)
「春一番」の予兆を楽しむ感覚が実感される。
9: 春一番ガバリと脱がすラッピング
俳号 のわわ 12点句
「ガバリ」というぞんざいな荒っぽさと、「ラッピング」で想像する、中に何が入ってるんだろう、というわくわく感が、春一番で勢いづく感じがして気持ちがいい。
10: 春一番異動辞令を飛ばしけり
俳号 dzv00444 13点句
面白い。「春一番」「異動辞令」「飛ばす」という三項目から2つの読み方が引き出せた。ひとつは「飛ばされる」側の人間がせめてもの抵抗に辞令を春一番の風に飛ばして鬱憤を晴らす様。あと一つは「異動辞令」を出せる側の人間が春一番に誰かを「飛ばし」て晴れ晴れとしている様。パズルを読み解くようで楽しい。他の読み解き方も楽しみ。
11: 春一番ついに禁煙破れけり
俳号 八幡子 5点句
始まりを予感させる春一番が吹いた日に、禁煙開始とか成功じゃなく、失敗、というのが面白い。
12: 標的の少年に飴ねじ込む日
俳号 ペペ女 14点句
どういう情景を元にした句なのか、説明的な語を省いた事でシュールでありつつそこはかとなくエロティックな雰囲気が出ている。要するにイケナイ感じがいい。

 いかがだったでしょうか? 真摯なコメントの数々、ありがとうございました。
 さてここからは、千野師匠のコラムです。チェックリストを埋めるだけで、俳句への距離がつかめるお役立ち記事。「なんで自分の句は面白くないんだろう」とか「二次選考に残った句と何が違うんだろう」と思っている方は必読です。

俳句を始めるスタートラインはどこにあるか。

千野 帽子

 俳句について、つぎの10項目中、あなたの実感に会うものはいくつあるだろうか。数えてみてほしい。

(1) 伊藤園「お~いお茶」新俳句大賞を読んだり、NHK「フォト五七五」を見たりしていると、俳句っていいなあと思う。自分もああいうのを作りたくなる。
(2) 俳句は、季節感を表現する言葉を書くものだ。
(3) 俳句の表現を手直ししていたら内容まで変わってしまいそうになる。最初に言いたかった内容を最後まで貫き通すべく留意しなければならない。
(4) 俳句は、自分の言いたいこと(メッセージ)や感動を自分の言葉で表現するものだ。
(5) 言いたいことを伝えるために、語法からずれた言葉をうっかり使ってしまうことがあっても、自分の心に正直ならそれでいい。俳句は技術ではない、心だ。
(6) 〈をりとりてはらりとおもきすすきかな〉と一気に書くよりも、「をりとりて はらりとおもき すすきかな」とスペースを入れたほうが、五七五の切れ目がわかりやすいし、余韻が出て詩らしくなると思う。
(7) 「静けさ」や「静寂」ではなく「しじま」と書くなど、ちょっと背伸びした言葉を選びたい。
(8) たんに「柿」「百合の花」「雪」と書くのではなく、「柿の実ひとつ」「百合一輪」「雪ひとひら」など「たったひとつ」であることを明言して、句に登場する物のインパクトを強調したい。
(9) 時間の経過を表現するために、「去っていく」「進んでいる」といった口語より「去りゆく」「進みをり」など文語の複合動詞を使うほうが俳句っぽい
(10) 俳句はルールが多く、それを全部守らなければならない。

(次ページへ続く)

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