みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。
大変なことになりました。本当に大変なことに。マグニチュード9.0。世界最大級の超大地震です。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された方々、そしてご家族のみなさまに対して、心よりお見舞いを申し上げます。
テレビを見ていると辛くなります。新聞を読んでいると涙が出てきます。
しかし目を背けてはいけない。現実をしっかりと受け止めなければいけない。
なぜか糞の役にも立たない妙な義務感が湧いてきて、同じ映像が繰り返し流されるテレビを夜中まで見ています。それと同時にPCを立ち上げて、さまざまなサイトをサーフィンしています。BBCやニューヨーク・タイムスなど、海外のメディアは、日本のマスコミよりも速報性に富んでいるうえ(福島第一原子力発電所の建屋が爆発した映像も、直後から流していました)感情に流されない冷静に報道がなされているので、非常に有用です。
しかし、有用である分、文章の表現も、載せている写真も実にストレートです。ですから読んでいくにはそれなりの覚悟が必要です。次々とUPされる情報はどれも絶望的なものばかり。本当に辛い。それでもやはり目を背けてはいけない。
こんな時に自分はどうしたら良いのか。自分には何ができるのか。
考えれば考えるほど、自分の無力さを思い知らされます。いても立ってもいられなくなります。こんな“不完全燃焼”の、モヤモヤとした気持ちのまま、日曜日の昼に友人のドクターとブランチをとりました。彼は精神科医で、スポーツ選手のメンタルトレーニングなどもしている、なかなか面白い人物です。
マッシュルームのオムレツをつつきながら、自分のもどかしい思いを彼に打ち明けてみました。すると彼は如何にも意外そうに「へえぇ」と笑いながら言いました。
「驚いたな。フェルさんがそんなことを考えていたなんて。遊ぶことしか考えていないのかと思ってたよ。でも実際、フェルさんみたいな思いの人は多いよね」
「俺も何かしなくちゃ、ってフツーに思うよ」
「そうだろう。これだけのことが起きたんだもの。俺も何かしなくちゃ、ってフツーに思うよ」
「うんうん。どこかで誰かが困っている。だから助けに行く。そう思う気持ちはとても大切なことだよね」
「でもどうしていいかが分からない。まさか仕事を放っぽり投げて、被災地に駆けつける訳にもいかないし……。今は災害義援金に寄付をするくらいしか思い浮かばない」
「寄付をしたのか。最高じゃない。まあフェルさんにゃ縁遠い話なんだけど、こういう時に自分の無力さを必要以上に悲観しちゃって、メンタルをやられちゃう人が結構多いんだ」
「えぇ?マジで?」
「マジマジ。マジメで責任感の強い気質の人がそうなりやすい。だからフェルさんにゃ縁遠い(笑)」
「ふん。人のことを言えた義理かよ(笑)」
「まあそのへんはお互い様。でも考えてみてよ。いても立ってもいられないと言って、シロートが被災地に駆けつけたところで何ができる?少なくとも自力でビバーク張れる人間じゃなければ行くべきじゃない。ハッキリ言って邪魔になるだけ。新潟の地震があった時もそうだった、“とりあえずっ”て人間が押し寄せて、現地では持て余し気味だったんだ。でも根っこが“善意”だから、迷惑です。来ないで下さいと正面切って断ることもできなかった」
「……うーん……」
「本当にいても立ってもいられないなら、カネを出せば良いんだ。寄付先はいくらでもある。今は便利になって、ネットから簡単に寄付することができるだろう」
「ああ、俺もネットから寄付した」
「なんかポチっとやるだけだから実感が湧かないんだろう。でもそのカネがどんなに役立つことか。こんな非常時だからこそ、先立つモノはやはり必要なんだよ」
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