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Vol.7 教室は平常運行中、「マッハ575」第二回もやってます!

予が風雅は夏炉冬扇のごとし

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

バックナンバー

2011年3月17日(木)

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 みなさまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。3月11日以降、生活ががらっと変わってしまった方もいらっしゃることと思います。

 避難所で、ご自宅で、先々のことや知己の行方を思い眠れぬ夜を過ごしている方もいる現在、この連載をどうしようかとも話し合いました。

 俳句は「座の文学」と言われています。千堀は現代の「座」から中座しないことを選びました。

 以下、堀やん先生こと堀本さんからの言葉です。

 芭蕉は「予が風雅は夏炉冬扇のごとし。衆にさかひて用る所なし」と書いています。

 「夏炉冬扇」とは、読んで字のごとく、夏の炉であり冬の扇であるということ。つまり無用の長物のたとえです。

 世間には何の役にも立たないものだという諦念ともとれる言葉ですが、しかしこれは、俳句に対する芭蕉の強い覚悟であったのだろうと思います。もともと俳句とは、どんな状況にしろ、夏炉冬扇のようなものだとぼくは考えています。

 こんな役立たずな俳句であっても、一人でも17音の世界を面白いと思い、笑顔がこぼれ、勇気づけられる人がいれば幸いと思う次第です。

 ご意見多々あるかと思いますが、私たちは教室をいつも通りに開けることにいたしました。
 というわけで、ここからはいつものかわずくんです。

 さて今回は読者の方からいただいた「『俳句なんてものは、居酒屋で箸袋を裂いてボールペンで書く程度のものである」』と、気楽に投句をうながすわりに、選句が厳しすぎない? せめて方向性だけでも」というご意見に、お応えする内容になっています。ちなみに、これについては発売中の日経ビジネスアソシエ連載「投句教室575」もお読みいただけると幸いです。

 ではまず、この「かわずくん」の、選句プロセスを見てみましょう。

 「飛び込め!かわずくん」では、寄せられた投句がある程度まとまった段階で堀本師匠、千野師匠にお送りして選んで頂き、採用された句をコメント欄にアップしています。これが「1次予選」。

 その一次予選突破句の中から、佳作・特選の対象となる句をさらに絞り、記事に掲載します。これが「2次予選」です。

 現在のところ、1次予選突破の割合はざっくり1割前後。ここをかいくぐるのが最初の「かわずくん」な皆様にとっての目標となるでしょうか。コメント欄掲載の日のために、ボウシータ千野帽子の熱い薫陶をどうぞ!!

第2回 季語を「説明」してしまう、気の毒な句。

 日直のボウシータです。

 先週先々週発表した1次予選突破句の一覧を見るかぎり、現在、「投句教室575」の投句の水準は、決して低くはない。高くもない。

 しかし、はっきり言って、大半の句は、一目見ただけで落選が決定している。落ちる人にとっては、途方もなく厳しく見えるだろう。

 しかし、1次予選に残るのは、現在のところ、非常に簡単なのである。俳句の基本を押さえさえすれば、かなりの高確率で残る、ということができる。じっさい、ちょっと基本を押さえているだけで、2次予選まで残ってしまう。

 基本のなかの基本について、前回、ごく簡単に書いておいた。

(1)俳句は原則17音。
(2)上五・中七・下五のあいだにスペースを入れない。
(3)句末あるいは句の途中に「切れ」が入る。
(4)季語は原則1個。
(5)季語の説明をしない。

 今回、この5条件について、少し説明していこう。

 俳句の原理からすれば、(1)から順に説明していくのが筋という気もするが、きょうはいきなり

(5) 季語の説明をしない。

から行かせてもらう。なぜなら、(5)で引っかかってる人がけっこう多いからだ。

 逆に言えば、この(5)をみなさんに心得ていただくだけで、いい句がバンバン出てくる……わけではないが、気の毒な句はけっこう減るのではないかと思う。

* * *

 季語というものは、まあ約束事なんですね。

 季語とはなにか、という原理を言い出すと、これはとてもややこしい話になるから、ひとまずは歳時記に載ってるもの、と考えてほしい。

 歳時記の季語の項目を見ると、だいたい手短に説明が書いてあって、そのあとにその季語を使った先人の例句が載っている(近代の俳人やときには江戸時代の俳諧師、逆にいま活躍中の現役俳人など、「先人」の幅は広い)。俳句を作るときには、説明と例句、両方をざっと読んでみてほしい。

 さて、季語が入っている俳句(=有季)の実例を見てみよう。

 最初の句は最初の兼題「春一番」(千野出題)の、先人の例句です。《日経ビジネスアソシエ》3月1日号のために選んだもの。下の句はその回の2次予選通過句。

春一番空想二転三転す
北村美都子
春一番ピッチャー肩をならしをり
のわわ

 これを、落選句と比べてみる。

春一番ことしも無事に冬を越し
猫尾

 さて、なにが違うだろうか。

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