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やっぱり増えていた『となりのツキノワグマ』 ~情報収集にこそアイデアが必要

  • 久麻 當郎

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2011年5月16日(月)

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となりのツキノワグマ』宮崎学著、新樹社、2310円

 昨年、世間を騒がせた事件の一つに、ツキノワグマ大量出没事件があった。日本のあちこちの町に、山奥に棲んでいるはずのツキノワグマが姿を現したのだ。

 今までは現われるはずもなかった海岸沿いの町や市街地にまで現われて人を襲ったり、あるいはツキノワグマが殺処分にされたりという事件が連日報じられた。これは人にとっても、またクマにとっても不幸なことだ。ちなみに、2006年にもツキノワグマの大量出没があったのだが、昨年はそれに匹敵するくらいの規模だった。

ツキノワグマは希少動物か?

 ツキノワグマの大量出没がなぜ起こったのか。マスコミで多かった説はドングリ不作説だった。ナラ枯れという現象によって、ツキノワグマの主たるエサであるドングリが不作になった。そのため、飢えたツキノワグマが食糧を求めて町に下りてきた、というものである。実にわかりやすい説明だ。

 その一方で、近年、日本のツキノワグマの生息数は減り続け、絶滅の危機にあるという一般的な認識がある。そのため、各地でツキノワグマが狩られるのを見かねて、「希少なツキノワグマを守れ!」と声をあげる人たちが現われた。希少動物を殺すことに対して、動物愛護・野生生物保護の観点から立ち上がった人たちだ。

 殺処分を行なっている役所に抗議の電話を入れたり、山にドングリを運んでクマを飢えから救おう、という作戦まで敢行されたりした。そういった動きに対して「人間よりもクマの方が大事なのか」と批判する声もあがり、論争が巻き起こった。

 そんな折りに、ツキノワグマ大量出没の問題に一石を投じる本が出版された。それが本書『となりのツキノワグマ』だ。

 このタイトルは誇張ではなく、「あなたの家のすぐ近くにツキノワグマが来てますよ」という証拠を載せている。クマが食べ物をあさるために木の枝を折って作られる「クマ棚」が人家のすぐそばにある写真がそれだ。

 写真家の宮崎学は2005年から集中的にツキノワグマを追い続けた。そのきっかけについて、宮崎はこう語っている。

〈21世紀に入ってクマの出没を目の当たりにしたとき、思い切り頭を殴られたような気がした〉

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