• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

Vol.16 「俳句かー……興味ねーな」と思っている貴方に贈る「句会のミステリー」。

「朧」「陽炎」特選句発表! 公開句会もお待ちしてます。

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

バックナンバー

2011年5月20日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 お待たせしました! 今回は、現在発売中の「日経ビジネスアソシエ」の巻末コラムで発表した、兼題「朧」「陽炎」の特選と佳作を発表いたします。千野帽子選は特選のほかに秀逸と佳作、堀本裕樹選は特選と佳作とが出ました。特選の句評は、本誌で読めますので、恐れ入りますが本屋さんやコンビニでお読みくださいね。

千野帽子

●特選
陽炎の向こうの人の気を引きたし
菊八

※句評は、「日経ビジネスアソシエ」をご覧ください。

●秀逸
陽炎と地図を交互に眺めいる
黒彦

句評

 地図を何度も見てる。困ってるのかな。自分がどこにいるのか、どう行ったらいいのか、一瞬見失ってる感じ。で、ランドマークを探してるんでしょうね。町中だったら銀行の看板とか、野の道ならまたなにかべつのものを。

 でもうまくつかめなくて、道とか建物を見てる感じがしなくて、陽炎のほうを見てる気になってくる。

 作者がどういうつもりかはともかく、そういうのがいいなと思った。

 迷ってるんだけど深刻ではなくて、でも日常からちょっと浮いた不安感、また笑いの感覚はしっかりとある。

●佳作
足首のしくみわからず春の空
ペペ女

句評

 足首のしくみ、でやられた。私もよく知らない。解剖学者とか理学療法士とか外科医に訊いてみないと。

 ほとんどの人はしくみをわからないまま生活してるわけです。

 その「わからない」を「わからない」のまま言葉に落としこむことによって、「人はふつう、足首のしくみをわかってない」ってことに初めて意識が向く。

 「わからない」を「わかる」にするはそれはそれで大事なことなんだけど、その前に人はいったん「わからない」って自覚するステージを通過するわけです。

 ただわかってないままの(そのことを意識してない)人と、自分はこれがわからないんだなーと意識してる人とでは、世界の見えかたが違う。

 だから「自分は足首のしくみ、わかってない」と意識したことは、少なくとも私にとっては新鮮な体験でした。

 季語は、足首という下のものと真逆の、上にあるもの(春の空)を持ってきた。厭味になるかもしれませんが、私は気持ちいいコーディネートだと思った。

堀本裕樹

●特選
花守は花の光に倒れけり
よもぎ

※句評は、「日経ビジネスアソシエ」をご覧ください。

●佳作
ベランダの母が帰れぬ朧かな

句評

さまざまなシチュエーションを考えさせる一句ですね。

 「ベランダ」は夏の季語ですが、主たる季語はこの句では「朧」。朧夜にベランダに佇んでいた母が物思いに浸りつつ、そのままどこか精神的に遠くに行ってしまって、戻ってこられないようにも取れたし、実際、ベランダに閉じ込められたような場面も想像されました。

ひと言でいえば、不条理なんですね、この句。

「朧」という季語が、不条理を余計に駆り立てているというか。

おろおろする母の姿も見えてきて、妙に心に引っかかる句ですね。

 以上です。みなさま、たくさんの投句ありがとうございました。さて、続きまして千野帽子「マッハ575」6回目、ボウシータが初めて出た句会のことを振り返りますよ!

コメント9

「千堀の「投句教室575・別館」 飛び込め! かわずくん」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員