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EV…ガス欠ならぬ“電欠”の恐怖

第93回:日産自動車 リーフ【試乗編】

2011年6月2日(木)

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 みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。

 今回は悪評高い“クルマとは何の関係もない冗漫な前振り”を止めて、とっとと本題に入ろうと存じます。混雑する小田急線の中でチカンを捕まえた話とか、すぐに裸になるトライアスロン仲間の小原宗太郎君が、自分の結婚式では一切脱がなかった話とか、お伝えしたいことは山ほどあるのですが、各方面から「与太話はどうでもいいから早くクルマの話をしろ!」とお叱りを受けているものですから……。

 それにしても見るからに怪しいヤツでしたねぇ。普通痴漢と言えば、「あの人がなぜ……」とか「真面目で堅い人だと思っていたのに」というようなケースが多いようですが、今回フン捕まえた野郎はもうどこから見ても変態のチカンそのもの。この人の職業は何でしょう、とアンケート取れば、8割の人が「痴漢」と答えるであろう風体をしていました。
 痴漢が職業かとうかは微妙なところですが、ともかくそんなキモい野郎だったのです。

 さてさて、それでは早速参りましょう。
 日産の世界戦略電気自動車、「リーフ」の試乗記であります。

 今回は車両をお預かりしていた期間が3週間と長かったため、M嬢だけではなく複数の投資先とドライブを楽しんだのですが、“最重要投資先”としてプレゼンスを急速に高めつつあるM嬢に続けてご登場頂きましょう。

*   *   *

 今回も例によって品川駅前のロータリーで編集I氏からクルマを受け取った。

フェルディナント(以下、F):スミマセン、お待たせしました。ここに止めていたんだ。フツーのクルマと見分けがつかないからちっとも気がつかなかった。

編集I:さっきからここで待っていましたよ。ヤマグチさんキョロキョロして全然気づかないんだもん(笑)。

 リーフはいわゆるCセグメントに分類されるクルマだ。想像していたよりもずっと大きい。パッと見は同じ日産の「ティーダ」によく似ていて、電気自動車(EV)だからと言って特に目立つ格好をしている訳ではない。

画像のクリックで拡大表示

F:えーと、運転に関して特に気をつけることはありますか?

編集I:インテリジェントキーだから鍵穴はありません。キーはポケットにでも入れておけば大丈夫。スタートボタンはこれ。ギアはここ。ここをクリっと右手前に引けば走り出します。あとは全くフツーのクルマ感覚で運転できます。気をつけること?飛ばさない、事故らない、ブツけない。いいですね。お願いしますよ。日産にはずいぶん無理を言って長い期間借りているんですから。

F:はいはい。分かりましたよ。

編集I:“はい”は1つでヨロシ。それじゃ気をつけて運転して下さい。あ、そうだ。注意点が1つ。ともかく静かなクルマですからね。人ごみを抜ける時には特に注意して下さい。音がしないから回りの人がぜんぜん気づいてくれないんです。

F:はーい。

 鍵を受け取ってポケットに入れ、スタートボタンを押し、シフトレバー(と言うよりジョイスティックに近い)をDに入れる。するとクルマは文字通り音もなくスルスルと走り出した。おお!こりゃ凄い。本当に静かなのだ。低速領域だと風切音やタイヤノイズも出ないので、正真正銘、掛け値ナシの“無音走行”である。ディンギーがいい風を拾って水面をグッと滑りだすような、あんな感覚だ。

音が徹底的に押さえ込まれている

 品川駅のロータリーを出て第一京浜を左折。混雑する横断歩道を抜けると道が空いていたので、アクセルをベタ踏みしてみた。“ロケットスタート”とまでは言わないが、電気自動車特有の厚みのあるトルク感で、深く静かに、そして力強く加速していく。
 この辺の加速感覚は、三菱自動車のEVである「i-MiEV」と同等である。ただ、あちらの方は加速時に「キーン」という独特の音が聞こえたものだが、リーフはそうした音が徹底的に抑え込まれている。少しあのテの音を残しておいたほうが「EV感」があって良いとも思うのだが、ともかくリーフは驚くほど静かだ。タイヤの選択にもよほど気をつかっているのだろう。
 さらにi-MiEVで気になった、サイドミラーとフロントガラス付近(恐らくワイパーブレードが発生源)から発生する風切音も、ほぼ完璧に抑え込まれている。ミラーに関しては、見たところ特別に工夫した形状をしていないのだが……このあたりの秘密は開発者インタビューの時に聞いてみよう。

 高い速度を維持したまま、新八ツ山橋交差点の側道に入る。地下道に入り90度の右カーブ。リーフは重量物であるバッテリーを床下に収めているので重心が低い。コーナーリングは非常に安定している。これはなかなか具合が良い。因みに前後の重量配分は前輪57%、後輪43%。一般的なFF車の重量配分は、前後で60:40なので、FF車としてはかなりバランスが良い部類に入る(たったの3%で?と言うなかれ。クルマの重量配分をイジるのは相当難しいのだ)。

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「EV…ガス欠ならぬ“電欠”の恐怖」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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