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Vol.19 死闘!歳時記vs筑前煮(がめ煮)

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2011年6月10日(金)

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連載管理人Aです。公開句会第一回『東京マッハ』直前の今日このごろ、かわずくんたちにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか? 天気予報はくもりときどき雨、足元に留意してお出でくださいませ」

「季節のせいか風邪っぴきの連載管理人Yです。さて、いまでこそ公開句会なんて(どうやら俳句の世界では例がないらしい)イベントを仕切ろうとする千野師匠ですが、初めての句会ではとっても可愛いというか、ヘタレだったご様子。今回はそのドタバタっぷりを、ご本人がマッハで語ります。別に専門用語とかも出てこないんで、タイトルに釣られた方もぜひそのまま、スクロールを止めずにお進め下さい!」

マッハ7.はじめて俳句を作った日。

 日直のボウシータです。

 前回に引き続き、はじめて出た句会のことを書きます。

【前回までのあらすじ】ある冬のこと、句会を初めて見学したその男に、司会者は使い込んでボロボロになった角川書店の『合本俳句歳時記』第2版と国語辞典と短冊を手渡し、こう言うのだった。「15分あげるから、これでなにか1句作ってみましょう」

 どうする初心者! (のちの千野帽子である)

「さて季語だが」

ほら初心者なもんだから、とりあえず季語入れとかないと、という気持ちが先立って、

「まず季語を決める」

などというかなり無理なことをしている。

 自発的に俳句を作るなら、こういう「季語を先に決める」なんてことは必要ない。これではまるで、お題を出されたみたいではないか。

 「かわずくん」なら、選者・千堀がお題季語を決めてくれる。初めて俳句を作らなければならなくなった私は、お題で書こうとしつつ、しかしだれもお題を出してくれないものだから、まず自分で出題者になろうとしていたわけである。

 いったいなぜそんな面倒なことを、と思うかもしれないが、ある種の素人、初心者なら、これは必ずやってしまうことだ。そして、悪いことではない、といまなら自信をもって断言できる。

 それにしても、季語をまったく知らないのだった。私は季節感と無縁に生きているようなところがある。

 冬の終わりの句会である。季語は冬か早春のものを使うべきだろう(季節的にちょい前倒しの季語もOKらしいということは、一巡目の句会を見ていてわかった)。

 「敢えて季節を言うなら、最近はよく筑前煮を作ってるな」

 そうなのだ、筑前煮を作って日本酒のつまみにするのが、当時の私の冬の楽しみであった。

 私に季節感にかんする取っかかりがあるとしたら、これくらいなものだろう。

ここに行き着くまでに、5分くらいかかっている。

「筑前煮」って季語なのか? さっそく歳時記と相談してみる。

 歳時記巻末の50音索引を見るが、千草、竹秋、竹夫人……筑前煮という季語はない。

 では「煮しめ」はどうだ?

 ありません。

 私が生まれた筑前地方では、筑前煮という語はポピュラーではない。筑前の人は筑前煮を「がめ煮」と言うのだ。まさか、方言の「がめ煮」が季語に……なってるわけがない。ありませんでした。

 む。どうする千野帽子。(続く)

コメント17件コメント/レビュー

艶文や金魚の腹のしろきなり 陸蓮根(2011/06/16)

「千堀の「投句教室575・別館」 飛び込め! かわずくん」のバックナンバー

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いただいたコメント

艶文や金魚の腹のしろきなり 陸蓮根(2011/06/16)

金魚掬ふ掬はれたきを見つけては ペペ女(2011/06/16)

げぢげぢの引きし線より此方へ来よ ペペ女(2011/06/15)

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