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Vol.21 「うまく伝えたい」。それって誰のため?

俳句は句会のため、句会は飲み会のためにある

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2011年6月24日(金)

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 「水見舞」という季語があります。あちこちで大雨警報が出ている今週の日本列島、せめて気持ちだけでも爽やかに! 今週は千野帽子師匠の好評連載「マッハ575」と、発売中の『日経ビジネス アソシエ』で発表した、前回兼題の特選と佳作を発表しますよ!

マッハ8. 俳句を作るのは句会のため。
句会を開くのは飲み会のため。

 日直のボウシータです。

 先日(2011年6月12日)の公開句会「東京マッハ」vol. 1においでいただいたみなさま、ありがとうごさいました。おかげさまでたいへん楽しい時間を過ごさせていただきました。

壇上、手前から堀本師匠、長嶋有さん、米光一成さん、千野師匠。不思議な服に見えるのは「東京マッハ・ロゴ入りTシャツ」を着用しているためです。デザインは本記事も担当している川田敦子さん(撮影とコメントは管理人Y、以下同)

 おかげさまでという言葉はどちらかというと社交辞令に使われるものだけれど、先日の公開句会にかんしては文字どおり。お客さんのおかげで楽しい時間になったし、私はお客さんにいろんなこと教えていただいた。今回は、句会とはどういう場(であると私は考えている)か、ということを書こうと思う。

 「東京マッハ」vol. 1は公開句会という前例のない企画なので、会場となったUPLINK FACTORYのサイトでは、とりあえず私が長嶋有・米光一成・堀本裕樹を迎えて4人で句会をやるのを、入場料とってお客さんに見せる、という説明をするしかなかった。

 けれどじっさいにやったことは「私たち4人がやっている句会を見せる」ではない。「来場者全員で句会をやる」だった。

一番奥の千野さん、ひときわ楽しそうに喋ってます

 「句会をやる」とは句を出すことではなく、他人の句を読んで投票し、なんなら句評すること、 と私は考えている。私のような考えかたはたぶん俳句の世界には存在しない。俳句的には完全に間違っている。

 俳句は文学であるという考えかたからするならば句会とは「俳句を作って発表するための場」である。つまり重要度から言って俳句>句会ということになっている。

 私が9年間も俳句をやめていた理由もここにある。句会で出会った俳人の半数以上がこのように「参加者が俳句を出すことが句会だ」と考えていたからだ。俳句の世界では句会はたんなる作品発表の(つまり文学的な)場であるらしい。

 私のなかでは重要度から言って句会>俳句になっている。句会を演芸やDJ同様、ミニマルな台本をもとにした即興性の高いパフォーマンスだと勝手に思っている。

 ミニマルな台本とは投句者が出した句をランダムな一覧にした例の「清記」である。ここに並ぶ句がその日の句会の材料となる。

 「句を出すこと」が句会の参加条件ではなく「他人の句を読んで投票し、なんなら句評すること」が句会の参加条件であると考える私にとっては、作句よりも読み・句評のほうが句会の良し悪しを左右する。

 ということは句会の良し悪しは句の良し悪しで決まるとは言えない。句会の良し悪しは提出される俳句やその作者よりも、読む人・コメントする人の仕事で決まる。句の意味は作者ではなく、その場の優れた読み手たちが会話のなかで発見するものである。そういう意味では先日の「東京マッハ」vol.1のお客さんはありがたい読み手・コメンテイターだったと思う。

観客席の活気が分かりますでしょうか。まさしく「来場者全員の句会」になっていたと思います

 句会というゲームのルール(詳細は当日発表)にしたがってちゃんと投票していただき、壇上での私たちの悪のりを笑っていただき、意見や質問までいただいたのだから、出演者としては以て瞑すべしでしょう。

コメント4件コメント/レビュー

金魚鉢びっくりしないわけがない あぶらまんぜう(2011/06/29)

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金魚鉢びっくりしないわけがない あぶらまんぜう(2011/06/29)

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