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Vol.22 同じ題材で17音しかない。「類似品」を避けるコツは?

自分なりに詠むために「歳時記」をチェックしよう

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2011年7月1日(金)

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 今日から7月です! 山開(やまびらき)、登山、キャンプなど、アウトドアの季語が増えてきて、吟行したい夏ですね。

連載管理人(A) 先日、雑誌に載っていたバナナときゅうりのサンドイッチを作ってみたんですよ。

堀本裕樹 ええ? それ、美味しいんですか?

A それが、絶妙なハーモニーといいますか。

堀本 想像できない取り合わせですねぇ。

A そうそう、取り合わせといえばこんな句が来ていましたよ。

インド人のほくろがうごいて梅雨がきた

あぶらまんぜう

堀本 なかなか面白い句ですよね。インド人のほくろが動くということと、梅雨が来たこととは、ほとんど因果関係がないといえます。しかし、まずその前に「インド人のほくろがうごいて」とは、どういうことなのかと、読み手は立ち止まってしまいますね。

A 言葉の間の因果関係をジャンプするのは俳句の面白みの一つですが、「梅雨」と「ほくろ」の間をジャンプする前に、考え込んでしまうと。

堀本 ほくろは皮膚に張り付いているものだから、ほくろ自体は動くことはない。だとしたら、顔のほくろには限定できないけれど、おおむね雨に反応したインド人の表情が動くにつれて、顔のほくろが動いたのかもしれないと考えられる。あとは、インド人の額に施すビンディという装飾かなとも思ったんです。あの赤い丸ですね、ヒンドゥー教徒の女性が付けるやつです。

A 既婚で夫が存命という条件があるみたいですね。

堀本 「ほくろがうごいて」は、けっこういろいろな解釈ができるのですが、それがいいのか悪いのかというところですね。ぼくは内容は面白いと思ったんですが、ちょっと散文的だなあと。

A 散文的。散文は、韻文の反対語ですね。韻文は俳句の5・7・5のように、韻律(読み手、聞き手に一定の法則を感じさせるルール)に則った文章のこと。堀やん先生がおっしゃっているのは、俳句じゃなくて普通の文章みたい、ってことですね。具体的にどこが散文的でしょうか?

堀本 「が」という強い格助詞が二つ、「うごいて」「きた」と動詞も二つ入っていて、「切れ」がないのでつらつら読めてしまう。また、二字余る、字余りですよね。たとえば、

インド人のほくろ動けり梅雨滂沱

ではいかがですか? これでも一字余る、字余りですが、「り」の部分で「切れ」が入るようにしてみました。

A なるほど。つらつら読めると散文的…と。えっとこの漢字は、ぼう…だ、ですか?

堀本 はい、「滂沱」とは、雨が激しく降る様子で、梅雨の激しい感じですね。「インド人」と「梅雨」との取り合わせを一句のなかで、最大限活かしたいですね。

A あぶらまんぜうさん、これからも面白い、意外な取り合わせを発見して、一句にしてみてくださいね。

堀本 そうそう、バナナときゅうりは季重なりになってしまうので、俳句にするには、ちょっと難しいかもしれませんね。

A ぎゃふん。

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