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当コラム初のスクープ? 「6年後に日産のCEOである確率はかなり低いでしょうね」とゴーン氏

第101回:超特別版【世界の経営者編】その2

2011年7月28日(木)

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 みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。

 先週アップされた日産自動車社長兼CEO、カルロス・ゴーン氏独占インタビュー前半。お楽しみ頂けましたでしょうか?

 明確な指針を持ち的確な指示を与える。そうした上で権限を委譲する。信頼してキーを渡した以上は細かいことにいちいち口出ししない。即ちマイクロマネジメントをしない。

 ゴーン氏が仰るマネジメントは全てに於いてシンプルであり、新規性のある手法や突飛なテクニックなどは何一つありません。あくまでもベーシック。“基本こそ王道に通ず”といったところでしょうか。

 言うのは簡単ですが、しかし実現するのはなかなか難しい。実際に仕事が動き出し、見ていてもどかしく感じればやはりアレコレと口を出したくなる。オンスケジュールでなければ、「何しとんのやオマエ」と、文句の一つも言いたくなる。「あれしちゃらめらめ、これしちゃらめらめ」。歌の文句ではありませんが、それこそまことちゃんのBGR状態に陥りがちです(若い読者諸兄はご存じないだろうなぁ……往年の楳図かずお先生の名曲です)。

 自分が実績を上げた経験のあるマネジャーが、こうしたマイクロマネジメントをしてしまうケースも少なくありません。成功体験の“シェア”ができればよいのですが、得てして成功体験の“押し付け”になってしまう。名選手が必ずしも名監督になれるとは限らない。

 先週の記事がアップされた翌日の金曜日。私と担当編集I氏との間でこのようなやり取りがありました。少しだけ楽屋落ちの話を。

編集I:ヤマグチさん。今回の原稿はなかなかよくできていました。反響もまずまずです。しかし調子に乗ってはいけませんよ。内容が良かったのはゴーンさんの話が良かったからであって、決してヤマグチさんの力ではない。そもそもゴーンさんのインタビューが取れたのだって、ウチ(日経BP社)の看板と、私の不断の努力があればこそです。ヤマグチさんがブラっと日産に出かけてゴーンさんに会わせろと言ったって、塩を撒かれて追い払われるのが関の山ですからね。そのへんは勘違いしないで下さい。良いですね。分かってますね。

フェルディナント(以下、F):は。それはもう、重々心得ております。

I:なら次の原稿も早めに入れてください。遅くとも月曜の朝までに入稿してもらわなきゃ困ります。この土日は何をしているんです。え?なに?マウンテンバイクの大会に出る?あんたねぇ。先週はトライアスロンの試合に出てきたばかりでしょう。よくもまあそう毎週毎週遊んでばかりいられるもんだ。少しは書くことに集中したらどうです。

F:でもたまには息抜きしないと……。

I:何が“たま”ですか!あんたは1年中息抜きしてるじゃないですか!抜いてばかりで、いつ息を入れるんです。何度も言いますが、あんたが遅れると後の工程が大変なんですよ。こっちは遅くまで会社に残されて大迷惑だ。いいですか。入稿の期日をチャンと守る。“てにをは”を正確に使う。句点や読点を正しく配置する。原稿に間違いが多いから校正にも余計に時間が掛かるんです。もう少し真面目に取り組んで下さい。

F:……はぁ……。

I:そういや誤変換も多いなぁ。だいたい入稿する前に1回でも読み返しているんですか。ロクに読んでないでしょう。書き終わったらそのまま送っているでしょう。他の著者さんはそんなことしないですよ。何度も何度も読み返してから送ってくださいますよ。遊んでばかりいるから時間がなくなってやっつけ仕事になるんだ。もっと時間の管理をしっかりしてですね。机に向かう時間を確保して、じっくり原稿と向きあわなきゃダメじゃないですか。

F:ゴ、ゴ、ゴーンさんは重箱の隅を突っつくマイクロマネジメントはダメだと……。

I:それには前提条件があったでしょう。ゴーンさんは“所謂選ばれた人々、マネジメントスキルとリーダーシップがあって自分に厳しい人々”に対してのみ通用する話だと言っていたはずです。

F:確かにそう仰っていましたけど……。

I:あんたはそのどれにも該当しないじゃないですか。監視していなければすぐサボる。おばあさんが危篤だとか、家に落雷しただとか平気ですぐにバレるウソをつく。そして世の中の誰よりも自分に甘い。マイクロマネジメントだろうが何だろうが、私が管理しなきゃ何も進まないじゃないですか。

F:う、う……。

I:さあ、言い訳してないで書いた書いた!来月には別枠の特別企画も控えているんです。サクサク書いてもらわなきゃ困るんですよ。自己管理ができないのなら、私の直接監視下に置いてもいい。編集部に泊まりますか、それとも私が家に行きますか!え!

      

 マネジメントというのはなかなか難しいものです。部下も著者も。
 それではカルロス・ゴーン氏の独占インタビュー後編をお送り致します。

コメント13件コメント/レビュー

仕事は「責任」と「タスク」というところに共感しました。会社は社会に必要と認められたものしか存在し得ない、してはいけない。書類のコピーを取ると言う仕事も社会に必要とされるからです。常にその気持ちを忘れずに仕事することを入社時に教えられてから実践し続けているつもりです。あと、フランス人と言うことで原発に対する考え方をお聞きしたかったです。(2011/08/02)

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「当コラム初のスクープ? 「6年後に日産のCEOである確率はかなり低いでしょうね」とゴーン氏」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

仕事は「責任」と「タスク」というところに共感しました。会社は社会に必要と認められたものしか存在し得ない、してはいけない。書類のコピーを取ると言う仕事も社会に必要とされるからです。常にその気持ちを忘れずに仕事することを入社時に教えられてから実践し続けているつもりです。あと、フランス人と言うことで原発に対する考え方をお聞きしたかったです。(2011/08/02)

いつも楽しく読ませていただいております。フェルディナントさんの文章はオンとオフがあってとても楽しいです!!!しかしトライアスロンしている人もぽちゃぽちゃした人がいるのですねぇ。。。(2011/08/01)

本題からは外れますが.F氏の顔に興味はないが,前回,今回と,マスクとモザイクをここまで見せられるとさすがに如何なものかと思う.何より,ゴーン氏に限らず,一緒に写真に写って下さった友人に対しても礼を失していると感じるのは私だけではないと思う.また当然,それを目にすることになる読者に対しても失礼である.これがF氏のポリシーだと言い張るくらいなら,こうした写真を載せることそのものを止めるべきだと思う.(2011/07/31)

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