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買った、走った。1万円で上から下までそろえてみると…

肉体派ビジネスエリート編 season3【第1回】

2011年9月1日(木)

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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 この週末は丸沼でエクステラでございました。
 いえいえ、日産がテネシーの工場で作っている大型SUVのことではなく(ガラがデカ過ぎるためか、残念ながら日本では販売していませんが、あれはなかなかいいクルマです。後部座席の頭上圧迫感がない)、スポーツの方のエクステラ。湖沼を泳ぎ、野山をMTBで疾走し、険しい山道を駆け巡る、言うなればオフロード版トライアスロンです。1988年にハワイはマウイ島で始まった比較的新しい競技で、日本では未だそれほど認知度は高くありませんが、世界17カ国で100以上の大会が開催されている、海外では非常にメジャーで人気のあるスポーツです。

 野山を疾走し、山道を駆け巡る……と書きましたが、実際はそんな生易しいものではありません。MTBでは何度も転倒し、ヘタをすればバイクもろとも崖から転げ落ちる。トレイルランにしても、安全確保のためにロープが垂らされるような急坂があり、這い蹲ってヒーヒー言いながら攀じ登るような場面が何カ所もあります。我々の兄弟チームであるVenga vengaのメンバーなどは、ランの途中で足場の悪い急坂から滑落してしまい、肋骨を折ってしまいました(それでも競技を続行して、見事ゴールしたのですから大した根性です)。そこまでの重症ではないにせよ、擦り傷切り傷打ち身に捻挫程度は当たり前の、肉弾スポーツがエクステラなのです。

文字通り“這々の体”でゴールした直後の写真。顔は笑っていますが、心は折れまくっています。「顔で笑って腹で泣く」@男はつらいよby寅さん。後ろにはゴールして気が抜けたのか累々たる屍が転がっております

 危険度が高い分、選手同士は“互助精神”が非常に強いのもエクステラの特徴です。
 私もバイクセクションで細い道から転落して下の木にハマってもがいていたところ、後続の2人組がスグに引き上げて助けてくれました。お互いにレース自体のヤバさを認識しているから、20~30秒のタイムを捨ててでも見ず知らずの選手を助けてくれるのです。
 これはとても気持ちがいい。助けてくれたのだから、今度は自分も人のことを助けるようになる。正のスパイラルがイイ感じに回り出すのです。トライアスロンじゃこうはいきません。あちらはもっとタイムに関して貪欲に走っているので、バイクでコケていても他の選手は見向きもしないのです。

前回の大会は酷い雷雨で、我がTeam Alapaの女子選手(美人)の間近に落雷したりしたので、今回はウチからの参加者が激減してしまった。それでもこうして集まった物好きな諸氏。左はパンクで40分のタイムロスに泣いた松尾克己選手。彼もやはり他の選手からチューブを恵んでもらい、Co2ボンベを貸してもらって窮地を脱しました

 大会の会場である丸沼まで乗って行ったクルマがこの「ABARTH500」。しかもメーカー公認チューンキットであるエッセエッセが装着され、排気量1400CCにして160馬力を絞り出すベイビーギャング。いやはや凄まじいクルマでした。何しろ会場である丸沼は関越沼田インターを降りてから長い長いワインディング(日本ロマンチック街道とかいうピンク映画のタイトルみたいな恥ずかしい名前の道)を抜けた場所にあるのです。往復の道でたっぷりとスポーツドライビングを堪能させて頂きました。今回はこのちびっ子モンスターの魅力を余すところなくお伝え……と。え?違うの?

編集担当I:ええ!違いますよ。今回から3回連続でランニングの特別編「肉体派ビジネスエリート編」を入れることになっているでしょう。この企画もseason3になり、今や秋のランニングシーンに定着しつつあるっていうのに。忘れたんですか!!!

 や、そうでした。今回はランの話を書くのでした。すっかり忘れていた。
えーとそれではABARTHの話は先に延ばしまして、久しぶりに「走りながら考える」のラン編をお送りいたしましょう。

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「買った、走った。1万円で上から下までそろえてみると…」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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