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Vol.30 「後朝」って、なんと読むのかわかります?

読み手の心を惹きつけて立ち止まらせるもの

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2011年9月2日(金)

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 二百十日とは9月1日からの数日間を指し、まさに今のこと。台風が多い時季だそうですが、律儀にも台風12号が日本列島界隈にいます。風雨はほどほどでお願いしたい9月の始まり、今週のかわずくんは、堀やん先生ですよ!「予選突破まであと一歩な句」を、堀やん先生がノリ突っ込みを交えつつ語ってくださいます。

連載管理人A(以下A) この時季は夏の疲れが出てくるせいか、こんな句が来ていましたよ。

社員証うどんに浸かる晩夏かな

とち路

堀本裕樹(以下堀) この句、予選の段階ではけっこう惹かれました。

 昔、ある会社に勤めていたころ、やはり同じように社員証を兼ねたICカードを首からぶらさげていました。その経験からいうと、確かにご飯食べるときとか、邪魔でしたね。シャツの胸ポケットに入れたり、後ろに回したりして。

A:堀やん先生、会社員だったんだ…。ICカードって外に出たら外せばいいのに、面倒だからそのままなんですよね。

:うどんに浸けたことはなかったなあ(笑)。掲句の面白さは、そこなんでしょうけどね。

A:顔写真入りかもしれない社員証ICカードをうっかりうどんの汁に浸けてしまうなんて、どんだけ疲れているのかと。なかなかいい句ではありませんか?

:取らなかった理由は、ぼくは食べ物の句は、読んでおいしそうなものがいいと思っているんです。その句を読んで、ああ食べてみたいなあと食欲をそそられるような。

たとえば、

美しき緑走れり夏料理

星野立子

山国や新蕎麦を切る音迅し

井上雪

火にかけて水鳴る鍋や新豆腐

原月舟

 一句目の季語は、「夏料理」。二句目は「新蕎麦」、三句目は「新豆腐」がそれぞれ秋の季語ですね。どれも美味しそうでしょ? あと、一句に抒情が溢れていますよね。

A:なるほど。どの句も「いただきます」という気になりますね。

:ですから、そういう見方からいうと、掲句の「うどん」は季語ではないですが、食指が動かなかったのかもしれません。季語が「晩夏」である必然性も、少しどうなのかなと思いました。

A:いやいや、節電で暑いオフィス、家族サービス、寝ぐるしい夜、夏はビジネスマンを疲弊させるんですよ。そこで消化のいいうどんでも食べようと思ったら……晩夏の悲劇ですね。

コメント6

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