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「この子もイスラム教徒に?」

日本社会に生きるムスリム2

  • 佐藤 兼永

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2011年9月27日(火)

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 前回取り上げた冠婚葬祭の問題は、信仰と日本社会との間に生まれるジレンマに対して、ムスリム自身がどう折り合いをつけるかの問題だった。今回は、ムスリムの信仰に周囲の人がどう反応するかにかかわる2つの問題に目を向けたい。

 1つ目はイスラム教への入信を身近な家族にどう理解してもらい、受け入れてもらうかという問題だ。2つ目は、そのムスリムの人となりなどを直接知らない第三者が持つ偏見の問題を紹介する。

日本人ムスリム同士のカップル

2011年3月6日に早稲田大学で開かれた、第3回モスク代表者会議で発言する前野直樹さん。

 都内の日本企業に勤める前野直樹さん夫妻は、最近増えてきている日本人ムスリムの中でも珍しい、日本人ムスリム同士のカップルだ。前野さんがムスリムであったために、結婚の際に奥さんが入信したわけではない。その反対でもない。お互いに知り合う前、それぞれが海外でムスリムと出会ったことをきっかけにイスラム教に入信した。

 前野さん夫妻は別の面でも典型的な日本人ムスリムではない。2人ともシリアに留学し、イスラム教を学んだ経験を持つ。前野さんは帰国後、イスラム教の勉強会を主催したり、イスラム教に関する講演を行ったりすることが多い。ムスリムを対象した会が多いが、一般の日本人相手の講演も時おりする。人前で話すことが苦手な奥さんは、もっぱら知人や友人相手に、一対一でイスラム教について教えてきた。

 夫妻は他の日本人ムスリムと違う側面を持っているが、夫妻が直面した2つの問題は、他の日本人ムスリムが経験してもおかしくないものだ。

父親に反対されたイスラム教への入信

 日本人ムスリムにとって、入信したことを家族がどう受け止めるかが、ムスリムとしての最初のハードルになることがよくある。

 前野さんが入信した時、彼の両親は息子がムスリムになった理由を誤解し、摩擦が生じた。前野さんがイスラム教を知るきっかけをつくったのは、交換留学で暮らしたオーストラリアで、高校の同級生になったエジプト移民の女の子だった。この入信に至る話を、前野さんは日本ムスリム協会青年部がまとめた日本人ムスリムの入信記集のなかで詳しく書いている。

 前野さんは交換留学する4年ほど前から宗教的な問に興味を抱くようになった。14歳の時には、出家して仏門に入ろうかと真剣に思い悩んだ。「出家を考えたくらい人間の生き死にに思い悩んで、どこから来てどこに行くのか? なぜ生きるのかっていう(問への)答えを探し続けていたんですね」。

 しかし人の生き死についての問いかけは、メルボルンの学校へ留学した時、一時中断した。

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