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「二重ローン問題」の解決が東北そして日本を救う

石巻で深めた一刻も早い法案成立への決意

  • 片山 さつき

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2011年9月27日(火)

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9月18日

9:30  東京・目黒で行われた「目黒のさんま祭り」に行く。昨年からお声掛けいただくようになったが、「震災で壊滅的被害を受けて半年、今年もさんまを運べて良かった」と声をつまらせる菅原茂・宮城県気仙沼市長とは慰霊式や避難所で何度もご一緒した。目黒区青木区長・区議さんもご一緒に記念撮影。今年は焼けたさんまの配り手が足りず、小1時間ほどお手伝させていただく。
12:00  東京・永田町の参議院議員会館で仕事。
14:30  東京駅から新幹線に乗って仙台へ。仙台から高速バスで石巻へ向かう。
18:00  石巻到着。津波で流され、北上川沿いからビジネスホテルに移り、美人姉妹の手で再開したばかりの割烹「滝川」で、鰻を食べながら石巻商工会議所会頭ほかの皆さんにお話を伺う。帰り彼女たちのために応援の色紙を書き、記念撮影。

9月19日

6:00  宿泊先のホテルから石巻漁港に向かう。

 東日本大震災以来、石巻入りは3度目。漁港でまず目に飛び込んできたのは、無数の大きなカモメたちだ。灰色の翼のカモメのほかにまだら模様の鳥もいる。市場の方に聞くと、子供のカモメだという。

「慣れててね、肩にとまってくるのもいるよ。丸々太ってるでしょう。あの『餌付け』のせいだね」

 確かにどのカモメもよく肥えていて、子犬ほどの大きさもある。「餌付け」のエサというのは、東日本大震災の津波被害を受け、海洋投棄した水産物のことだ。

 石巻漁港では、沿岸の冷凍施設などが被災し、保管されていた水産物もダメになり、その処理を4月初旬から始めた。真空パックなどの包装があるものを除いて、そのほとんどを海に捨てた。廃棄された水産物の重さは5万トン。平均単価1キロ700円で計算して、350億円分が洋上に捨てられた。

「片山さんは税関総務部長だったから分かるでしょ。外貨扱いは保険がきくけれど、内貨として倉庫に入れたのは全部、保険がきかない。せめて国の基金で一部でも補助してもらえんかな」

 カモメたちは、海に捨てられた350億円分のおこぼれにあずかった。太るわけである。

冷凍庫やフォークリフトはリース料だけ残して流された

 保管されていた海産物だけでない。冷凍庫や冷蔵庫、荷物を運ぶフォークリフト、事務所のコピー機や電話機などの事務機器もすべて津波の被害に遭った。ほとんどの設備はリース契約だが、リース料だけを残して流されてしまったことになる。

 経済産業省によると、被災地(青森、岩手、宮城、福島、茨城)における中小企業向けリース残債高は5500億円。このうち10%を超える分が被災したと見られ、自動車リースを入れると被害額は約700億円。建設・重機のリースは額が大きいだけに深刻な声が上がっている。

 「2月に2億5000万円かけて加工場と事務所を新築したというのに、たった1カ月稼働しただけでやられちゃった」

 水産物の加工や販売をしている会社の社長はこうこぼした。事業を再開するには、これまでの借金に加えて新たにお金を借りなければならない。いわゆる二重ローン状態だ。この社長は、金融機関に新規の融資を申し込んでも、どこも応じてくれないと言う。

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