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実録!有人潜水艇による深海熱水調査の真実

その1 2009年10月27日 AM6:30 インド洋上

2011年10月4日(火)

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 ワタクシが働く海洋研究開発機構(通称JAMSTEC)は、「ドクリツギョーセーホージン」という法人らしいのだが、その実、平たく言えば国の研究機関です。しかし、そのお堅い名前のせいかどうかわからないけれど、一般に人々にはあまり知られていないようです。

 むしろJAMSTECは、「しんかい6500」(今のところまだ世界一深く潜れる潜水艇)とか、「地球シミュレーター」(昔は世界最速の演算速度を誇ったスパコン)とか、最近では「ちきゅう」(とにかくでかいことはいいことだと言いたくなる巨大科学掘削船)とか、モノの名前を言った方が、「あぁ、あのっ!」と言ってもらえることが多かったりして、働いている研究者からすればすこし悲しい現実が突きつけられる研究所です。

地球シミュレーター(画像提供:JAMSTEC)
地球深部探査船「ちきゅう」(画像提供:JAMSTEC)

 しかし、このジミ目なJAMSTEC、世界の海を股に掛ける世界最高峰の海洋研究所なんです。海だけでなく大気や海の下の地殻やマントル、そして地球のあらゆる場所に生息する生物・生命現象、をホーカツ的に理解するぜ!という壮大な目標をもって研究を行っておりますです。

 ワタクシ、高井研は、そんなJAMSTECで、深海や深海の海底下といった太陽の光が届かない「暗黒の世界に生きる生物、特に微生物、の営み」を研究しています。すこしかっちょ良くいうと「暗黒の生態系」って言う感じですが、実はこの「暗黒の生態系」を調べることによって、この地球での生命誕生の謎、初期の生物が地球の至る所に拡がっていった過程、「暗黒の世界」から「光り輝く世界」に進出できた理由、などが、「そりゃもうはっきりわかる…はず」と豪語しています。

 さらに、こういう暗黒の世界の生命現象を調べることは、地球以外の天体に「地球外生命」を探すことにもつながるんですが、まあそれはおいおい、書いていくことにしましょう。

 この連載では、ワタクシ高井研がその4畳半的な青春(実際、大学&大学院生時代は四畳半の部屋に下宿してましたよ)を賭けて、苦しくもとても楽しんできた研究生活などを振り返り、「おー、研究に青春を賭けるのもいいか・も・ね」と思ってもらえれば作戦成功という物語を、綴ってみたいと画策中。でも一体、何回続くかは、書いている本人にもわかりません。

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