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アイデアのヒントは1冊の本にあり

【クリエイター・作家】編

  • テレビ東京報道局ワールドビジネスサテライト

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2011年10月7日(金)

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 経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」の人気コーナー「スミスの本棚」では、毎回第一線で活躍する経営者、文化人、俳優、作家などのゲストが、自分の人生に影響を与えたお薦めの一冊を紹介します。これまでに行われた膨大なインタビューから、オンエアされなかった内容も含めて収録した書籍『スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊』から、今回は【クリエイター・作家】を中心に紹介いたします。

秋元康(作詞家)→『太陽の季節』

拳闘のパンチのような小説に圧倒された

 美空ひばりさんの『川の流れのように』を始めとするヒット曲の作詞や、国民的アイドルグループ「AKB48」のプロデュースなどを手がける秋元康さん。ヒットする企画を考えるコツは「時代とどう合気道するか」なのだそうです。時代という力が流れているのに対して、無理な方向へがんばっても難しい。ただ、どうすれば時代の力を利用できるのかというと、「継続は力なり」。AKB48も、2005年12月からコツコツと続け、ずっと見ていてくれたファンがいたからこそ、ブレイクできた。時代に無理に合わせようとするのではなく、変わらないものをやり続けることで、いつかタイミングが合うのだ。

 そんな秋元さんがお薦めする一冊は、石原慎太郎さんのデビュー作にして芥川賞受賞作である『太陽の季節』。「若者の迷いや過ちがストレートに描かれています。若さとは、がむしゃらに突っ走ることなんだと、共感しました。(中略)拳闘のパンチのような小説です。まさに、石原さんが原稿用紙に向かって、拳闘を、ボクシングをするように書いたんじゃないかと思うんですよね」秋元さんは、この本には「主観で生きることのすばらしさ」が書かれているとおっしゃいます。

佐藤可士和(アートディレクター)→『トレードオフ』

上質さの中に手軽さを一振りするバランス感覚を学ぶ

 ユニクロや楽天グループのディレクション、セブン‐イレブンのオリジナルブランドのリニューアル、国立新美術館のロゴマークなどを手がけるアートディレクターの佐藤可士和さん。企業などから依頼された場合、まずは徹底的に当事者から話を聞きます。お医者さんにたとえれば、それは“問診”。何がやりたいのか、何を伝えたいのか、本質をつかみ、引き出して、デザインの手法によって見える形にする。このようなやり方に行き着いたのは、仕事を始めて5年目くらいで手がけたホンダの「ステップワゴン」がきっかけ。それまでは、アイデアが出なくなったらどうしようと不安でしたが、「魅力になるコアはクライアントにあって、それを引き出せばいいんだと気づいた瞬間に、アイデアが出なくなる不安は消えました。」とのこと。

 佐藤さんは、尊敬している経営者の方から薦められて『トレードオフ』という本を読んだところ、自分が普段頭の中で考えていることがとても整理されました。この本は、「手軽さ」と「上質さ」のトレードオフ(二律背反)というコンセプトで世の中を見ていくのがテーマで、「一番重要なことは、どちらかを選んだからといってそれでおしまいではなく、手軽さの中にも上質さをひと振りするとか、上質さの中にも手軽さをひとふりすることが可能なんですね」こうしたバランス感覚が、企業やブランドの存在感やイメージを鮮明に打ち出すために重要になるそうです。

小山薫堂(放送作家)→『小僧の神様』

この短編のように品があってホンワカするものを作りたい

 放送作家として『カノッサの屈辱』や『料理の鉄人』などを世に送り出し、アカデミー賞を受賞した映画『おくりびと』では脚本を手がけた小山薫堂さん。大学で「企画構想学科」という学科の長を務め、「企画こそが日本の資源」と語ります。そんな小山さんが企画を考える原点としているのが、「人を喜ばせること」。大学でも、「大切なのは、企画で人を喜ばせたときの幸福感を味わうこと。それを一度体験すれば、あの気持ち良さを味わおうとして企画を考えるようになる」として、学生にホテルを盛り上げる企画やCDのプロモーションの企画などを実際に立てさせているそうです。

 小山さんは、志賀直哉の有名な『小僧の神様』は、人を喜ばせることとはどういうことか、が主題となっていて、とても影響を受けたと語ります。この短編の最後には、文章が突然作者の目線になって「作者は此処で筆を擱くことにする」と書かれています。どんでん返しで終わると後味が良くないから、このように2、3行付け足すことで、小説全体が優しい感じになる。「短くて品があって、読んだ後にちょっとホンワカするような。小さな作品の中にほのかな余韻が凝縮されている。こういうものを作りたいといつも思っています」

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官