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日本に来てイスラム教を学び直す

日本社会に生きるムスリム7

  • 佐藤 兼永

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2011年11月8日(火)

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 前回まで数回にわたって、日本人ムスリムと外国人ムスリムの夫婦の間で生じる、イスラム教への向き合い方の違いに関する問題について取り上げてきた。次回は視点を、日本社会とムスリムとの関わりに目を向けたいと思う。しかしその前に、夫婦間の問題について、外国人ムスリムから見た話を紹介する。

 外国人ムスリムと一口に言っても多様だ。その中で在日年数が長く、仕事や日本人の奥さんなどを通して日本社会を良く知る人たちの声を紹介する。日本人ムスリムを悩ませる問題の背景を知るための重要なカギとなるだろう。

外国人ムスリム特有の苦労や問題はない

 外国人ムスリムに、日本でムスリムとして暮らす上での問題は何かと尋ねると、「外国人として」日本で暮らす上での問題についての答えが返ってくる。それらは非白人系の外国人に対する偏見だったり、過酷な労働条件だったりする。しかしムスリムであるが故の問題、しかも外国人ムスリムに特有の問題となると、答えに窮する人が多い。

 埼玉県川口市で中古車の輸出業を営むラザ・ナディムさんはパキスタン人のムスリムだ。ラザさんには結婚して15年になる日本人の奥さんがいる。彼に「外国人ムスリム特有の問題はあるか?」と尋ねると、「無い」という答えが返ってきた。

 しかし冠婚葬祭の問題はどうなのだろうか? 日本人ムスリムに話を聞くと、親や身近な人の葬儀などへの参加は、外国人ムスリムである夫の理解を得にくいという話をしばしば耳にする。そうであるならば、外国人ムスリムは当然、日本式の葬儀に参列することに抵抗感があるだろう。

 ラザさんはこの問にも、自分がイスラム法を理解する限り、出席すること自体は問題ないとあっさりと答えた。「(他宗教の行事や集まりに出席しても)自分の心が変わらなければ問題ないですよ。信仰心が変わらなければ」。

 もちろん、葬儀に出席して、手を合わせて先祖に祈る儀式に参加することはムスリムとして許されないと彼は言う。日本人ムスリムの多くと共通する解釈だ。

 ラザさんは、奥さんが自分の親の葬儀に参加することをとめる外国人ムスリムがいるのは、「私の想像では勉強不足」だからだと言う。ラザさんは、自分がよく知るパキスタン出身のムスリムに限定した話をしてくれた。彼の見解では、パキスタンではコーランを自分できちんと理解せずに、人に聞いた話を鵜呑みにしてしまう人が多いと言う。

 そして冠婚葬祭に参加することの是非に関する問題を次のように分析する。

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