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Vol.38 「楽しむ」という言葉を使わずに、楽しんでいることを伝えるには

あの挨拶句はこの句が下敷きだった!

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2011年11月4日(金)

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 立冬を過ぎると、暦の上ではもう冬です。ということは、来週はもう冬ですよ! 冬もがんばれ! かわずくん。

 秋が終わりつつある10月29日、東京マッハvol.2「あさがや国内ファンタスティック俳句祭」が行われました。会場に来て下さったかわずくんたちほか110余名と楽しい時間を過ごすことができました!

 Vol.2は、Vol.1にも参加した千堀のふたり(千野帽子、堀本裕樹)と米光一成(ゲーム作家)、長嶋有(小説家)に加えて、「千堀の投句教室」(日経ビジネス アソシエ)や「マッハ575」でもその句をご紹介している俳人の池田澄子さんを迎えたほか、豊崎由美(書評家)、佐藤文香(俳人)、太田ユリ(歌人)のお3方がフロアから発言するなど、ひときわ豪華な陣容に。ひとり6句、計30句の選を行った会場は、活発な講評の応酬で熱気と笑いに包まれました。

 さて今回は、選にもれた句を鍛え直す堀やん先生の登場ですよ~。東京マッハでの挨拶句のことにも触れます。そしてお待ちかね、「コスモス」「夜長」の二次予選突破句を発表します!

連載管理人(A)(以下A):今年は11月8日が立冬なんですね。冬も目前ですねー。

堀本裕樹(以下堀):この連載のせいか、時の移ろいのスピードをひしひし感じています。書店に行けば、もう来年のカレンダーがずらり並んでいますからね。

A:そうですね、わたしは来年の手帳を注文しましたよ。今回は、残り少ない秋の「夜長」を季語に選んだ投句をご紹介しますよ。

本重ね夜長楽しむ朝寝坊

杜聴

:存分に夜長を読書で楽しんでいますね。最近、なんだかんだと時間に追われて生活している身にとっては、うらやましいかぎり。

A:冬の布団に変えると、またよく眠れますからね。

:しかし、この一句、「これして、あれして、こうなった」というような報告になっているんですね。そこをなんとかしたい。

 まず、「夜長楽しむ」の「楽しむ」という言葉を使わずに、読書を楽しんでいることを読み手に伝えたいですね。あと、季語「夜長」に重点を置いて、季語が本来持っている言葉の力、季感、象徴性を活かしたい。

 下五の「朝寝坊」も、本を読んで夜長を楽しんだので、朝起きられなかったという「原因と結果」になっていますから、ここも気をつけたいですね。俳句にはオチ的なもの、結果はあまり必要ないとぼくは思っていますが、オチ的なことがあったとしても、意外性のあるものを持ってこないと、読み手も反応に困ってしまいます。

 そこで、この句で削りたいところは、「楽しむ」と「朝寝坊」です。

A:えっ、じゃあ後半がばっさりですか?

:そうです。残ったのは、「本重ね」と「夜長」だけです。ここから、内容をふくらませないといけません。

 ふくらませたいのは「本重ね」ですね。「夜長」は季語なので、季語について説明する必要はありません。初心者の人は、季語を無闇に修飾したがる傾向にありますが、ほとんどの場合、それは蛇足になる。季語だけで済むところに言葉を付け足していないか、常に意識しておくことが肝心です。

 じゃあ、「本重ね」をどうやってふくらますのか? それは重なっている本をよく見て描写することです。「本重ね」のディテールをいうならば、どんな本が重なっているのか、どんな様子で形で本が重なっているのか? などなど、タネはいろいろあるはずです。

 例えば、

長き夜やバルト・公房・子規重ね

と、今、ぱっと作ってみました。

A:おお、作者名ですね。

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