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20万匹の展示生物を失ってから再開館までの道のり

「よみがえれ!私たちの海」アクアマリンふくしまの復興物語

  • 安部 義孝

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2011年12月2日(金)

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 このたびの未曽有の自然災害と人災ともいうべき福島第一原子力発電所の原発事故は、人類を含む地球上の生命の絶滅さえ暗示します。3月11日のあの日以来、壊れた部分を修理するだけでなく、希望を膨らます復興のシナリオを描き続けています。

 7月15日、夏休み前、開館記念日に再開館することを目標にしました。未曾有の災害は、私に復興の夢を描かせました。外構は津波の再来に備えて防潮堤と松やニセアカシアの防潮林をつくる。駐車場の大空間はリアルサイズの「わくわく里山」にする。水族館の建物へのアプローチを豊かな緑で埋め尽くし、客様に「わくわく感」をもっていだだく。

アクアマリン外構工事
わくわく里山アクアマリン外構図

 毀れやすい環境をイメージしたガラスの本館建築に、ダメージが少なかったことは奇跡的でした。小名浜港外の三崎から延々2kmに及ぶ海水取水ラインが生きていたことも奇跡的でした。

 工事を遅らせる梅雨ですが、今年は空梅雨でしたから、重機がうなりをあげて復旧を加速し、各地からボランテイアが駆けつけてくれました。多分、どれが欠けても再開館は難しかったと思います。小名浜漁協にあって壊滅的な損傷を被った「アクアマリンうおのぞき~子ども漁業博物館」も同時に再開館をめざして「よみがえれ! 私たちの海」の発信基地にすることにしました。

 光明が見えたのは6月も半ば過ぎでした。7月に入って鴨川シーワールドや他園館に避難させた大動物が里帰りしてきました。7月15日、被災から120日あまり、ついに、アクアマリンふくしまは、小名浜港2号埠頭に宝石の輝きを取りもどしました。

再開館したアクアマリンふくしま

 地割れでできた瓦礫を使った舞台「がれき座」で再開館のセレモニーを挙行しました。ここに、内外の多くの方々の支援に感謝致します。アクアマリンふくしまは、行動する水族館Inspiring Aquariumとして、日本中に世界中に「進化は進歩ではありません…」のメッセージを送り続けます。

復興への「点」が「線」になるまで

 満身創痍の施設を「よみがえらせる」方程式はありません。クリティカルパス(懸案が解決しないと次に進めない)が多くあり、絵にすれば図のようになりましたが、線で繋がっていません。ここでは、復旧作業に応じて作成したガイドラインを時系列で紹介し、点が線になった経緯を紹介しましょう。

復興へのステップを記したガイドライン

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