• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

家庭用ゲーム機の逆襲(前編)

~年末商戦はニンテンドー3DSに注目せよ~

2011年12月15日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2011年も、ついに最後の月となりました。デジタル・エンタテインメントがもっとも活気づく「年末商戦」のシーズンです。

 今年はソーシャルゲームの躍進が大きく注目された一年となりました。売行き面でも、「この一定期間で見ると、ソーシャルビジネスが凌駕した」とか、「この企業内の売り上げでは、ソーシャルゲームが家庭用ゲーム機を抜いた」といったデータも出てきました。

 しかし、それらのデータに過度に注目しないよう注意してください。1年のトータルで考えれば、ゲームビジネスの主役が家庭用ゲーム機であるのは、まぎれもない事実ですからね。

 その最大の理由は、家庭用ゲーム機ビジネスは、年末商戦に売り上げが跳ね上がるからです。これは全世界的にそうであり、北米市場にいたっては、1年の売り上げの半分くらいをホリデーシーズン(秋から年末にかけての時期)にたたき出します。2011年のゲームビジネスの総合的な評価は、この売り上げを加算した後に、下さなければなりません。

 そうすれば、2012年のゲームビジネスは、やはり家庭用ゲーム機ビジネスが主役だった、という当たり前の結果が出るでしょう。

 たしかに今年はソーシャルゲームが躍進しましたが、「今のゲームの最先端・潮流を知るためには、そちらにばかり注目してはダメ。ちゃんと家庭用ゲーム機市場の年末商戦に、強く注目する必要がある」ということです。

3DSが「失速した」と言われる理由とは?

 まず、注目すべきはニンテンドー3DSです。

 3月に鳴り物入りで登場したものの、ずっと失速してしまった! というイメージが強いですが、いえいえ、それほど悪いペースではありません。

 前ハードであるニンテンドーDS――「全世界で大成功した!」と評価されたゲーム機ですね――と比較してみても、ほぼ同じペースで普及しています。ハード発売から半年でのデータを見ると、ニンテンドーDSの販売台数は、およそ600万台。そして「失速している」と評価されているニンテンドー3DSの販売台数も、ほぼ600万台なのです。

 発売直後に大震災が発生したため、日本の景気が大きく落ち込みました。ニンテンドー3DSは、その影響を大きく受けてスタートダッシュに失敗したものの、ハード本体を25000円から15000円に値下げするというテコ入れを実行し、いまでは「ニンテンドーDSと同じ販売ペース」に引き戻すことに成功しています。

 ニンテンドーDSは年末に発売されたマシン(北米では11月発売、日本では12月発売)であり、発売直後に年末商戦の勢いに乗っていたことを考えると、これから初めての年末商戦を迎えるニンテンドー3DSのほうが、むしろハイペースで普及しているともいえるでしょう。

 にもかかわらず「失速した」と報道されがちなのは、任天堂自身が、ハード発売前に「今期末までに1600万台を販売する」という大きな目標を掲げたためでしょう。目標に届きそうにない! という販売ペースが続いたため、「今回のマシンは失速している!」という印象が、ついてまわっているだけなのですね。
(なお、任天堂は、まだ1600万台という数字の達成は可能だ、というスタンスを崩していません。これが本当に達成できるかどうかは、来年の春にわかります)

今年の年末は、看板タイトルが目白押し

 任天堂は強気の姿勢を崩していない理由は、この年末から春にかけて、ついに真打ちとも呼べるタイトルを大量に準備し、一気に投入する準備が整ったからです。

 ひとつは11月13日に発売された「スーパーマリオランド3D」。もはや説明不要でしょう。テレビゲームの代名詞ともいうべき「スーパーマリオシリーズ」の最新作です。3Dならではの立体的なアクションが要求されるのに、プレイしていると、シリーズ1作目からの25年分のエッセンスが凝縮されていることに気付くという、とんでもないソフトです。

コメント0

「ゲームビジネス新潮流」のバックナンバー

一覧

「家庭用ゲーム機の逆襲(前編)」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長