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「出力」で格付けする男とあらゆる偏見を越えて見えたもの

【番外編】内田樹先生×小田嶋隆さん出版記念特別対談

  • 小田嶋 隆,内田 樹

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2011年12月21日(水)

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 『地雷を踏む勇気』『その「正義」があぶない。』の2冊の単行本としてほぼ同時発売した小田嶋隆さんと、『有事対応コミュニケーション力』を上梓した内田樹先生が、お互いの著書の発売を記念して語り合います。

 「地雷を踏むコラムニスト」が「文科系武道家」にほめられようと、箱根の山を10年ぶりに越えて関西へ。そこに見えたのは、「忍者パブ」かそれとも……。お二人の絶妙な間合いの対談をどうぞ、お楽しみください!

小田嶋:こんにちは。

内田:小田嶋さんは、日経ビジネスオンラインの連載「ア・ピース・オブ・警句」から抜粋した『地雷を踏む勇気』という本を出されました。これは、素晴らしいタイトルですね。

小田嶋:改めて読み返してみると、地雷をわざわざ踏みに行っているような話題が多いよね、という話を編集者の方としていて、それがそのままタイトルになりました。元はと言えば、内田先生のせいですよ。

内田:え、そうなんですか?

小田嶋:私が初めて内田先生にほめていただいたとき、「虎の尾を踏むアフォーダンスを持つ書き手である」と評してくださったんですよ。そうやっておだてられたんで、今度は虎の尾じゃなくて、地雷を踏みに行くようになったんじゃないかと。

内田 樹(うちだ・たつる)
1950(昭和25)年東京生まれ。東京大学仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科を2011年3月に退官。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。主著に、『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『他者と死者』、『街場の教育論』、『映画の構造分析』、『武道的思考』他。『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010、著作活動全般に対して第3回伊丹十三賞を受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主催している。ブログは「内田樹の研究室 みんなまとめて、面倒みよう」(写真:中野和志、以下同)

内田:(笑)。まあ、でも、虎の尾を見たら踏まずにはいられないでしょ。

小田嶋:踏みますね。とある同業者には、「お前、道端で犬のうんこを見たら、絶対つつきに行くだろう」と言われました。汚いたとえ話ですが。

内田:ややこしいから普通の人だったら避けて通るかもしれないけれども、みんなこれに関しては実はちょっと言いたいことがある、というようなトピックや人物を取り上げていますよね。

小田嶋:わざわざ、つっつかなくてもいいような話ばかりです。

内田:勇気あるなと思います。だって、見ず知らずの人から、なんだこの野郎って言われる可能性だってあるわけでしょ。

小田嶋:けっこう面倒くさいんですよ。尖閣諸島の話題とか。真剣に怒っている人たちがいるのに、笑いを取ろうとしてスベっていたりしますから。あ、この話は『地雷を踏む勇気』とは別の本『その「正義」があぶない。』のほうに収録されています。

内田:僕が一番面白かったのは、原発はマッチョだという話。原発の本質を見事にとらえているでしょう。フェラーリだと。男がわずかな優越感のために2000万円を費やすのと同じ、だと。

マッチョな原発と男の子の草食化

小田嶋:実は2年間くらい軽自動車に乗っていたことがありまして、あれに乗っていると負けん気が強くなるんですよ。抜かれたら抜き返してやろう、とか。なんでこんなに自分がムキになっているんだろうって考えたら、あ、ダイハツ・フェローに乗っているからかなって気づきました。

内田:フェラーリだったら、軽に抜かれてもまったく気にならない。

小田嶋:自動車というものが、男のマッチョの象徴になるように作られていて、クラクションの音も、安い車は安い音が出るようになっているんです。もっと深くていい音にもできるのに、わざと、「パァ~」みたいな軽い音にしている。

内田:あざといくらいに。

小田嶋:男向けの商品はそうですよね。価格でソーティングされていて、例えば服も、「安くていいもの」はない。良いものは必ず価格も高くなっている。その点、女性向けの服は、安くていいものがあるんです。「チープシック」っていう言葉があるくらいですから。

内田:男の服には、チープシックはないね。そう言えば、いまの若い人は、車にもバイクにも乗らないでしょう。

小田嶋:そうですね。「草食系」と総称されるなにかに気脈が通じるものがあります。

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