
今年の分の更新は今回が最後だ。
ということで、今週は特にテーマを設けない。おおまかに2011年を振り返ることにする。
雑感?
そう、雑感かもしれない。ビジネスパーソンが最も嫌う言葉だ。
お前の雑感を黙って聞かされるほどヒマじゃないぞ、と、おっしゃるムキもおありだろう。
が、世界を動かしているのは雑感なのだ。
生き馬の目を抜くビジネスの世界は、「情報」や「決断」が動かしているのかもしれない。あるいはイノベーションだとかプレゼンテーションみたいなものが。
でも、少なくとも、正月の日本は、われら庶民の雑感が支配している。「なんだか紅白歌合戦は、年々トンチンカンになるようだねえ」「ん? なんか言った?」「いいから除夜の鐘まで寝てなさい」そうやって年は明け、また似たような一年がやってくる。世界は前に進んだり後ろに戻ったりしているのではない。われわれは堂々巡りをしているのだ。
原稿を書く仕事を20年以上続けていて、いまさらながらに思うのは、テーマは外部には無いということだ。
アイデアは、あらかじめ自分の中に眠っている。
もう少し丁寧な言い方をするなら、「自分の中で内部化できていないテーマは、書き起こしてみてもロクなものにならない」ということだ。
青い鳥と同じだ。幸せは自分の中にある。
たとえば、〆切がすぐそこまできている。なのに、うまいテーマが見つからない。
よくあることだ。
こういう時、書き手はどうするべきのだろう。
答えは、人それぞれ、その時々の状況によって、少しずつ違っているのだろうが、私の場合の方法を書く。
私は、こういう時、情報を遮断する。
たいしたことではない。いったん探索をあきらめるということだ。
ネット上でキーワードを検索して歩いたり、雑誌のページをめくったり、新聞の束をひっくり返したところで、ポジティブな結果は得られない。
面白い記事を見つけることは可能だ。有用な情報を得ることもできるだろう。でも、それらのデータをそのままこれから書く原稿に使うことはできない。使えばパクリになる。パクリにならなくても、外から持ってきたアイデアに頼った文章は、然るべきダイナミズムを発揮することができない。だから、書き始めてもじきに行き詰まる。
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