• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

パソコンの電源を落として今年を振り返ってみる

2011年12月16日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今年の分の更新は今回が最後だ。
 ということで、今週は特にテーマを設けない。おおまかに2011年を振り返ることにする。

 雑感?
 そう、雑感かもしれない。ビジネスパーソンが最も嫌う言葉だ。
 お前の雑感を黙って聞かされるほどヒマじゃないぞ、と、おっしゃるムキもおありだろう。
 が、世界を動かしているのは雑感なのだ。

 生き馬の目を抜くビジネスの世界は、「情報」や「決断」が動かしているのかもしれない。あるいはイノベーションだとかプレゼンテーションみたいなものが。

 でも、少なくとも、正月の日本は、われら庶民の雑感が支配している。「なんだか紅白歌合戦は、年々トンチンカンになるようだねえ」「ん? なんか言った?」「いいから除夜の鐘まで寝てなさい」そうやって年は明け、また似たような一年がやってくる。世界は前に進んだり後ろに戻ったりしているのではない。われわれは堂々巡りをしているのだ。

 原稿を書く仕事を20年以上続けていて、いまさらながらに思うのは、テーマは外部には無いということだ。
 アイデアは、あらかじめ自分の中に眠っている。
 もう少し丁寧な言い方をするなら、「自分の中で内部化できていないテーマは、書き起こしてみてもロクなものにならない」ということだ。
 青い鳥と同じだ。幸せは自分の中にある。

 たとえば、〆切がすぐそこまできている。なのに、うまいテーマが見つからない。
 よくあることだ。
 こういう時、書き手はどうするべきのだろう。
 答えは、人それぞれ、その時々の状況によって、少しずつ違っているのだろうが、私の場合の方法を書く。

 私は、こういう時、情報を遮断する。
 たいしたことではない。いったん探索をあきらめるということだ。
 ネット上でキーワードを検索して歩いたり、雑誌のページをめくったり、新聞の束をひっくり返したところで、ポジティブな結果は得られない。

 面白い記事を見つけることは可能だ。有用な情報を得ることもできるだろう。でも、それらのデータをそのままこれから書く原稿に使うことはできない。使えばパクリになる。パクリにならなくても、外から持ってきたアイデアに頼った文章は、然るべきダイナミズムを発揮することができない。だから、書き始めてもじきに行き詰まる。

コメント37

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

一覧

「パソコンの電源を落として今年を振り返ってみる」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック