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2012年を占う(その1)

世界中の人から「情報が集まる」面白さ

2012年1月4日(水)

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 2012年には、どのようなデジタル・エンタテインメントが人気になるのか? それを、ズバリ断言しておきましょう。

 「誰かが発信した情報(やコンテンツ)を楽しむ!」

 そんなスタイルのものが、これから流行になります。賭けてもいいです。だって、絶対に当たりますから。

 一例をあげましょう。このコラムを書いている12月中旬現在、わたしは「マリオカート7」(任天堂/ニンテンドー3DS用ソフト/4800円)を楽しくプレイしています。

 その結果、わたしのニンテンドー3DSは、面白いことになってきました。ソフト発売から2週間が過ぎ、わたしの手元に、世界中の人のプレイデータが集まってきたのです。ごく普通にネットを介して対戦を楽しんでいるだけなのに、さまざまな国の人たちが「どのようにコースを走るのか」という大量のデータが、自動的に集まりました。

 国籍は多彩です。現時点で、アイルランド、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、スイス、スウェーデン、スペイン、ドイツ、フランス、ポルトガル、そして日本。計15ヶ国の人たちのプレイデータが集まりました。のべ人数は百人を越えています。

 すると、どうなるか? たとえば、ソフト側が自動的に「自分と同じくらいの腕前」の人たちを選ぶことで、擬似的な対戦ができたりするのです。それらの人たちの走りを見ながら、「あ、こんなテクニックを使うと、ここは速く走れるんだ」と、いろいろな上達法を学ぶことができるのですね。

 いま、わたしは「世界中のゲームファンたち」の走りを参考にしながら、日々、ゲームの腕を上達させている真っ最中です。

「マリオカート7」(任天堂/ニンテンドー3DS用ソフト/4800円)。インターネット接続環境があれば、世界中のプレイヤーたちと対戦可能のみならず、自動的に世界中のプレイヤーの走行データが集まってくる。(c)2011 Nintendo

プレイヤー同士が情報を交換する仕組み

 この仕組みは、2008年発売の従来のゲームとは、根っこのところが大きく違います。

 かつて、テレビゲームは「クリエイターが用意したものを味わう」という娯楽でした。ひと昔前のゲームは、作り手が用意したシナリオに沿って、作り手が用意した謎を解いたり、作り手が用意した敵をいかに倒すかを考える――という遊びだったのですね。

 でも、これには欠点があります。上級者が楽しめるように難易度が調整されたゲームは、初心者にとっては難しすぎる、ということが発生するのですね。そういった「プレイヤーの実力差」を考慮して、みんなが楽しめるものにするためには、ゲーム内に初心者のためのヒントを入れたり、初心者のための練習モードをつけたりと、作り手側はさまざまな配慮を施す必要があったのですね。

 しかし「マリオカート7」は、ちょっと違う。

 だって、わたしが参考にしているのは「世界のどこかにいる、他のプレイヤーの走り方」です。ゲームを楽しむためのヒントや攻略法は、「他のプレイヤーに教えてもらっている」のです。

 100万人を超す膨大なユーザーたちが、ネットを介してゲームを楽しんでいるからこそ、「すべての人のところに、うまくレベルアップできるようなヒントが届く」という仕組みが成立しているのですね。

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「2012年を占う(その1)」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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